(セ・リーグ、ヤクルト4-9DeNA、14回戦、DeNA9勝5敗、9日、神宮)DeNAは9日、ヤクルト14回戦(神宮)に9-4で逆転勝ちし、阪神と並んで4月15日以来のセ・リーグ2位に浮上した。1番・神里和毅外野手(25)、2番・佐野恵太内野手(24)の『カミサノ』コンビが計4安打2打点と当たり、乱打戦に勝利。首位・巨人を追うチームは39勝40敗2分けとし、「勝率5割ターン」を懸けて、10日の前半戦最後の試合に臨む。
若き1、2番コンビ『カミサノ』が逆転劇の導火線となった。
「何とかしようという気持ちだった。絶対に打つ気持ちで一球一球に向かっていった」
4試合ぶりに1番に復帰した神里が、執念の一打を笑顔で振り返った。
まずは2-4と勝ち越しを許した直後の五回だ。神里は死球で出塁し、小川の暴投で二進。続く2番・佐野が144キロの直球を右越えに二塁打を運んだ。神里は自慢の足を生かして楽々と生還。筒香の犠飛で佐野がかえり、同点に追い付いた。
六回には2死一、二塁の好機に神里が値千金の勝ち越し打を放った。ファウルで粘った後の梅野の9球目、スライダーを一閃。なお2死満塁でロペスの19号満塁弾も飛び出し、試合はほぼ決した。
前日、試合前練習で左膝裏の違和感を訴えて欠場した神里だが「全然大丈夫です」と志願して先発復帰した。この日は2番に、得点圏打率・409を誇る佐野を据え、攻撃型の打線で狙い通りに打ち勝った。
この1、2番コンビは7月2、4日の阪神戦に続く今季3試合目で3戦全勝。采配をズバリと当てたラミレス監督は「神里は大事を取ったことが功を奏した。あのヒットはすごく大きかった」と満足そうにうなずいた。
端正な顔立ちから女性人気も高い1学年違いの『カミサノ』は、何でも話せる間柄。試合中には相手投手の分析などを伝え合っている。外野の激戦区を争うライバルとして、互いの活躍を刺激にもしており、佐野は「2人でいっぱい塁に出て『いい1、2番コンビだね』といわれるように頑張ります」と『カミサノ』の定着を願った。
チームは4月15日以来の2位タイ。5月29日の最下位から41日で一気に上位浮上を果たした。10日の試合に、2年ぶりとなる勝率5割での前半戦ターンを懸ける。「5割に戻すのと戻さないのでは後半戦の入り方が変わってくる。何とか明日勝ちたい」と神里。切磋琢磨する2人を原動力に、ベイが巨人の独走態勢に待ったをかける。 (佐藤春佳)