(セ・パ交流戦、ロッテ5-4阪神、2回戦、1勝1敗、5日、ゾゾマリン)阪神はロッテ戦(ZOZOマリン)に4-5で敗れた。交流戦開幕2連勝はならなかったが、D1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2試合連続の猛打賞&4度目の5出塁と存在感を発揮。打率・321と再び一気に上げてきたルーキーが、6日の3戦目でも大暴れする。
潮風に背中を押された虎のリードオフマンは、もう止まらない。塁上で、何度も右腕を突き上げた。プレーボールから、幕張の中心は近本だ。12残塁の拙攻で連勝はストップ。後味の悪さが残る中、24歳のルーキーが光り輝いた。
「タイミングは、そのとき(打席に立ったとき)しかわからないですが、少しズレても行く、という気持ちでした」
一回先頭、打席に入るとロッテ・岩下の初球をとらえて中前打。12試合連続安打とすると、この快音が開演の合図だ。2点を追う六回先頭でも初球を三塁前にコツン。難なくセーフティーバントを決めると、八回2死からも中前打。試みた盗塁はロッテ側のリクエストの結果、セーフからアウトに翻ったが、虎が誇るリードオフマンが何度も塁上をにぎわした。
二回、四回に勝ち取った四球も、ともに得点へとつながった。計5出塁で2得点。71安打は巨人・坂本の72安打に次ぐリーグ2位と、もう立派な虎のヒットマンだ。打率・321もチームトップでリーグ4位。1度は2割7分台にまで落ち込んだが、再び確かな上昇気流を描いている。
「得点が2点だったのは、自分の中ではよかった。(1番として)仕事はできたのかなと」
57試合目ですでに今季7度目の猛打賞。NPB新人記録となる1958年の長嶋茂雄(巨人)の14度すら、十分すぎるほど視野に入るペースで快音を奏でている。38試合連続で「1番・中堅」を託している矢野監督も「ずっと近本らしくやってるし、セーフティーも決めてるし。1番としてやることは十分やってくれてます」と目を細めた。
「(相手が)意識してくれたなら、よかったです」
完全に相手にとって嫌な打者であることを印象づけた。ここからまた、リスタート。6日、必ず勝ってカード勝ち越しを決める。交流戦に入っても、近本が虎に熱い風を吹かせている。 (竹村岳)
「打撃の調子もいいし、しっかりセンターに打てていると思います」
◎…近本が今季7度目の猛打賞で年間17度ペース。NPB新人記録は1958年の長嶋茂雄(巨人)の14度。22度目となったマルチ安打は55度ペースで、長嶋のリーグ新人記録48度を上回るハイペース
◎…近本の1試合5出塁は3安打2四球だった5月26日のDeNA戦(横浜)に続き4度目