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日本ハム・清宮、今季1号!244日ぶり一発が球団通算8000号

清宮が四回に内角直球をジャストミート。今季1号は鮮やかな放物線を描き、バックスクリーン右に飛び込んだ (撮影・野口隆史)

 (パ・リーグ、日本ハム8-0ロッテ、11回戦、日本ハム8勝3敗、30日、札幌D)右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で出遅れていた日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が30日、ロッテ11回戦(札幌ドーム)の四回に今季1号となる中越え3ランを放った。今季初めて、「5番・DH」に入った2年目の若き大砲は、球団通算8000本塁打となるメモリアルアーチで、完全復活を予感させた。チームは8-0で大勝し、貯金1。今季初の4連勝を飾った。

 道産子も清宮自身も待ち望んでいた美しい放物線を、北の大地に描いた。5-0の四回1死一、二塁。1ボールから、種市が投じた141キロの内角直球をバックスクリーン右に運んだ。

 「ホームランを追い求めるのが大事。きょう打って改めて思いました。やっぱり気持ちいいから。歓声だったり、僕以外の方たちが喜んでくれる。きょうは打ってよかった」

 待ちに待った今季1号が出た。昨年9月28日以来、244日ぶりの一発。25日に誕生日を迎えた20歳のスラッガーはファンの大声援を背中に浴びながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。


 プロ1年目と同じく24打席目で飛び出した1号は、球団通算8000号(7球団目)のメモリアルアーチとなった。2試合ぶりのお立ち台に上がり「記念すべき一本を打てたのは恐縮ですけど、うれしいです」と声を弾ませた。

 24日の1軍昇格から7番起用が続いていたが、今季初めて、主砲・中田の後ろを任された。三回の第2打席では右前打でチャンスメークするなど、中軸の役目を果たした。九回からは、今季初の一塁守備にも就いた。

 3月3日のDeNAとのオープン戦(札幌ドーム)で右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。直後に骨片除去の手術を受け、2カ月半のリハビリ生活が続いた。回復を早めるために、手術直後からラグビー選手も取り入れる高気圧酸素治療に通った。

 故障前は70キロ前後もあった右手の握力は30キロ以下まで落ちた。握力強化のために、バケツに入った米を握る「ライスグリップ」に励み、もともと強くなかったという体幹トレにも着手。3段階で最高のレベル3まで到達し、一緒に取り組んだD1位・吉田輝(金足農高)を「清宮さんはすごく強かった」と驚かせた。回復どころか、たくましく成長して1軍に戻ってきた。


 チームは今季初の4連勝で貯金1。清宮を「令和を代表する選手に」と誓いを立てている栗山監督は「打ち取られ方を見て、まだやらなきゃいけないことがある」とさらなる飛躍を願った。

 同期入団のヤクルト・村上は4番を任され、すでに14本塁打。同期でトップランナーとなることを目標に掲げる左の大砲は「刺激になる? もちろんです」とうなずいた。プロ2年目。主役の座を譲るつもりはない。 (中田愛沙美)

「持っているということでしょう。同じけがをしたので(つらさは)知っているけれど、ここにいるのはしっかり努力したから。神様のご褒美」

★怪物・清宮の本塁打アラカルト

 ◆リトルリーグ時代は132発 東京北砂リトル時代は通算132本塁打。早実中1年在学中だった2012年のリトルリーグ世界選手権では3本塁打を放ち世界一に貢献した。大会史上最長の94メートル弾を放ち、投手でも活躍したことから和製ベーブ・ルースと呼ばれた。

 ◆高校時代は111発 早実高時代は1年春の東京大会準々決勝・関東第一戦(神宮第二)で高校初本塁打。1年夏の甲子園では、3回戦の東海大甲府戦で2ラン、準々決勝の九州国際大付戦でソロを放った。3年時に出場したU-18W杯(カナダ)で2本塁打。2次リーグのカナダ戦で高校最多とされる通算111号を放った。

 ◆プロ1年目は世界の王に並ぶ7発 18年5月9日のオリックス戦(京セラ)でディクソンから右越えにプロ初本塁打。出場7試合、24打席目の一発だった。計7本塁打で、高卒1年目では早実の先輩、王貞治(現ソフトバンク球団会長)と同数だった。

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