選手が苦しんでいるときこそ、指導者にとって教えるチャンスです。藤浪に「俺の言う通りに直せ。20勝できるぞ!」と言えるコーチは、阪神にいるのでしょうか。いい暗示をかけなければいけません。長く、悪かったことを引きずっている藤浪を呪縛から解き放たなければいけないのです。
ようやくいい投げ方になってきたのだから、コーチが「全然悪くない。自信を持て!」と言ってやればいい。能力のない子ではないですから。せっかくいい方向になっているのに、ここでまた違うコーチが教えたら、ガタガタになる可能性だってありますよ。
藤浪は阪神のエースにならないといけません。いまのセ・リーグはどんぐりの背比べ。広島にもたくさん隙がある。阪神には十分、チャンスがありますよ。ただ優勝するためには、エースとなるべき人間がいつまでもくすぶっていては、ダメです。藤浪を必ず復活させなければいけません。
★「クリーンアップ固定」Vへの鍵
広岡氏が、藤浪の復活とともに優勝への鍵に挙げたのが「クリーンアップの固定」だ。
「大山を4番にするなら、しっかり自覚させることです。『おまえは4番だ。どんなことがあっても下には置かないぞ』と。調子が悪いから6、7番くらいで、などしていては育ちません」
米大リーグで注目される2番最強説についても「相手投手にプレッシャーをかけることをまず考えるべき。いい打者でも打って3割、7割が凡退。打つことを前提に打順、策を立てるのはムシが良すぎます。打て、打てでは点は入らない」。また阪神のポジション争いについては「(どちらを使うか)迷ったら守備ですよ。守備がいい方を使う」と断言した。