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「サイン出す」阪神・矢野監督初采配だ!タカ狩りで新生猛虎ベール脱ぐ

キャッチボールする阪神・藤浪=甲子園球場(撮影・松永渉平)
守備練習をする阪神・鳥谷=甲子園球場(撮影・甘利慈)
囲み取材に応じる阪神・矢野監督=甲子園球場(撮影・甘利慈)
打撃練習する阪神・マルテ=甲子園球場(撮影・松永渉平)

 さあ戦闘モード、王者相手に初采配だ!! 阪神は1日、甲子園で全体練習後、2日からのソフトバンク2連戦(ヤフオクドーム)に向けて福岡へ移動した。これまでノーサインを貫いてきた矢野燿大監督(50)はサインを解禁することを宣言。2年連続日本一の鷹軍団を相手に初めてタクトを振り、Vロードを歩み始める。

 今季初めて甲子園のグラウンドに踏み入れ、矢野監督にも自然と活力がみなぎった。緑の芝生、広大なスタンド、大きくなったビジョン-。90点をつけた充実の宜野座キャンプを終え、昨季最下位の屈辱を晴らす新シーズンの準備が、いよいよ本格的に始まる。敵地に乗り込むソフトバンク戦で、新指揮官のタクトもついに解禁だ。

 「やっぱり、甲子園に来るとピリッとするというかね。いろいろなものが近づいてきたなという感じがするね。(サインは)出そうかな、と。俺も練習あるからさ」

 昨年10月の就任後、秋季キャンプでの3試合、今春の8試合と実戦11試合、すべてノーサインで選手の自主性を促してきた。それが個々の考える力を伸ばし、成長につながると信じてきた。

 しかし、ここからは本気モードに突入する。1軍の将として初采配を振る日を「3・2」と定め、この日はグラウンドで身ぶり手ぶり、サインの出し方を確認した。

 「ダフりそうで(笑)」。好きなゴルフに例えて、久々に自らの手を動かすことを冗談交じりに話したが、高揚感は隠せなかった。


 オープン戦2試合未勝利で迎える、12球団本拠地での初試合。相手はディフェンディングチャンピオンだ。予想先発は球界を代表する右腕・千賀-。昨季は最下位の虎にとっては絶好の相手。挑戦者として、全力で立ち向かう。そして、オープン戦初勝利をつかむ。

 2軍キャンプから合流させた伊藤隼、陽川、荒木の飢えた3人と、D1位・近本光司外野手(大阪ガス)をスタメン起用することも明言。成長を期待する将の、無言のメッセージだ。

 「(千賀は)日本を代表する、しかも開幕(投手)が決まっているんやろ? 近本もそういう投手と対戦していく中で『やっぱりこういうピッチャーってこうなんやな』とか、肌で感じると全然違うと思うから。そういうところでは、とにかく感じとれる試合になるんじゃないかな。(捕手で)甲斐が出てきたらどう走るとかさ」

 指揮官にとっても、V奪回の道を本格スタートさせるには、これ以上ない吉兆の相手だ。2軍監督だった昨年3月16日。ウエスタン・リーグ開幕戦で対峙したのが千賀だった。「めっちゃええ試合してさ。めっちゃ楽しかった。負けたんだけど、すごい中身のある試合を見せてくれて」。試合は6-7で敗れたものの、後にファーム日本一に輝く若虎軍団の起点となる試合だった。


 「競争の延長? もちろん。シーズンに入っても競争しているような気もしてるしね。そんな簡単にポンって決まるような感じもない。まだまだ続くと思います」

 どこまでも続くサバイバルロード。そこに矢野采配が加わり、猛虎のVロードとなっていく。 (大石豊佳)

★矢野監督、昨年の開幕戦VTR

 3月16日、ウエスタン・リーグ開幕となるソフトバンク戦(タマホーム筑後)。調整登板したソフトバンク・千賀に対して一回先頭から植田、島田と連打。二回は北條がフォークがワンバウンドになった隙をついて二塁から三塁に進んだ。三回は無死から植田、島田とともに初球を連打して2球で1点を奪うなど「超積極的」を体現。5回で1得点(5安打)も80球を投げさせて三者凡退は一度もなしと食い下がった。試合は6-7と逆転負けしたが、矢野2軍監督は「すごくいい試合だった」と声を弾ませた。

 ◎…阪神は昨年の交流戦で、ソフトバンクに甲子園で3連敗。勝ち越したのは2012年(2勝1敗1分け)が最後で、通算13勝20敗3分け

 ◎…ソフトバンク・千賀とは2017、18年と交流戦で対戦なし。通算では5試合に対戦し、2勝(0敗)を献上、防御率は0・68と完全に抑えこまれている

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