サンスポ

ヤクルト・高橋、早っ!速っ!146キロ 新兵器「MA-Q」でビックリ魔球

期待の左腕、高橋が持てる才能を“数字”で示した(撮影・長尾みなみ)

 ヤクルト春季キャンプ(8日、沖縄・浦添)ヤクルト・高橋奎二投手(21)が8日、沖縄・浦添キャンプで、2月上旬では驚異の球速を記録した。全体練習後のブルペンで、球速や回転数、回転軸を測定できるミズノ社製のセンサー内蔵ボール「MA-Q(マキュー)」を試験導入。中腰の捕手相手に全力ではなかったが、最速146キロをたたきだした。昨季初勝利を挙げた期待の4年目左腕が、開幕ローテーション入りを狙う。

 全体練習後のブルペンにどよめきが起こった。ミズノ社製のセンサー内蔵ボールをテストした高橋が、最後の1球に力を込めた。全力ではないのに、2月上旬では異例の146キロを計測した。

 「しっかりとボールに指がかかったときは、回転数もスピードも数値が高かった。ただ、それを続けていかないと意味がないと思う」

 ボールの1分間当たりの回転数は、2300台中盤を記録した。昨秋の松山キャンプでも試験導入し、回転数は2400台中盤だった。「回転数が多ければ多い方が、ファウルになる確率は高い。回転数は大事だと思う」と投球の基準値にしている。

 昨季初勝利を挙げた最速151キロ左腕が『成長期』を迎えている。オフには上原(巨人)の合同自主トレに初参加。指摘された体幹を鍛え抜いてきた。今キャンプでは連日スローモーションでシャドーピッチングを行うなど、捕手側に体が突っ込む点を修正したフォーム固めに努めている。9日の紅白戦には2番手で登板予定で「練習の成果が出てきているのを感じる。力まず、今持っている力を出したい」と足もとを見つめる。


 今季の先発投手陣の鍵を握る存在だ。先発に右腕の同タイプが多く、潜在能力的にも台頭が望まれる。田畑投手コーチは「キャンプ、オープン戦と全部初めてのことだから。ローテを守るというより、1軍に慣れて戦力になってほしい。期待値は高い」と口にした。回転数の多い直球に磨きがかかれば、それが最大の魔球になる。(長崎右)

★ヤクルトの先発投手事情

 昨季8勝5敗の小川、10勝11敗のブキャナン、6勝7敗の原の3投手が軸となる。そこに18年目左腕の石川、3年目右腕の星、日本ハムからトレードで加入した高梨、新外国人のスアレス(前ダイヤモンドバックス3A)、D1位・清水(国学院大)、ソフトバンクから加入した寺原らが絡む構図。高橋は激しいローテーション争いを勝ち抜けるか。

©2026 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.