国際スカウト部門を兼任する壁谷氏は、データ分析の最先端にいるアストロズなど米大リーグ10球団以上の幹部、アナリスト(分析家)やメジャーで採用実績のあるIT企業からも情報を得ている。これもデータ戦略構築に生かされている。
解析内容の多くは機密事項だが、一端だけでも多岐にわたる。トラックマンの投球データからは、捕手の捕球動作と球審の判定傾向の相関関係まで浮かび上がる。筒香ら打者は、今キャンプの打撃練習でバットのグリップに装着する小型センサーを使用。ここからも「スイングに関するほぼ全てが分かる」という。
従来のスコアラー(記録員)はゲームアナリストと肩書を変え、試合を分析。R&Dからの数字を組み合わせて選手、監督らに提供する。三原球団代表や進藤編成部長によるチーム編成、ドラフト戦略など育成方針の意思決定も支えている。
IT分野に注力する球団は他にもあるが「現時点で、うちのような体制はないと思う。メジャーと遜色ないデータ集団となって、一目置かれる存在になりたい」と壁谷氏。21年ぶりのリーグ優勝、日本一へ。日本最強のデータ解析集団がチームを支える。