サンスポ

矢野新監督がくじ引く!阪神、大阪桐蔭・根尾ドラフト1位最有力

根尾は福井国体でも投打で活躍。ここに来て阪神の評価も急上昇した
重複すれば矢野新監督がくじを引く。未来の主力を引き当ててみせる

 必死のパッチで引いてみせます! 阪神が25日に開催されるドラフト会議で、大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)を1位筆頭候補にしたことが17日、分かった。超高校級の二刀流として複数球団による抽選は必至。近日中に就任会見を行う矢野燿大新監督(49)が、くじ引き役に内定した。再出発にふさわしい金の卵を、つかんでみせる!!

 黄金の右手か。それとも現役時代、数々の名投手を受けてきた左手か。最大5年とみられる長期契約を受けた矢野新監督が、25日のドラフト会議で根尾を引き当てる。

 「『いけ』っていわれたらっていうか。どうやって(くじ引き役を)決めてるんやろな。今まではどうしてんの? (監督が通例なら)引くしかないんちゃうん?」

 1位競合の抽選は岡田監督、真弓監督、和田監督、金本監督ら歴代の指揮官が務めてきた。球団幹部も「矢野監督にお願いしようと思う」と話しており、内定した。

 監督が代われば、ドラフト戦略も変わる。球団-本社間では春先から福留、糸井らの後継候補として、俊足強打の大阪桐蔭高・藤原恭大外野手を1位最有力候補に位置づけていた。一方で本社を中心に今夏の甲子園、アジア選手権を通じて、改めて潜在能力の高さを証明した根尾を内野手として再評価。根尾が本職とする遊撃には糸原や北條、植田ら若虎がひしめくが、それを突き上げる次世代のスター、しかも本拠地甲子園で躍動した選手を熱望する機運が高まり、方針転換した。


 来季勝負の年を迎えるはずだった金本前監督からは即戦力投手を求める声が出て、東洋大・甲斐野央投手(4年)や甲子園で準優勝した金足農・吉田輝星投手(3年)が一時1位候補に浮上していたが、前指揮官の退陣に伴い、撤退。1位で投手を指名する選択肢は、事実上消滅していた。

 矢野新監督はドラフトについて「考え方が、球団と俺としても(それぞれ)あるのはある。言うことは言う」としながらも「それが大きくズレているということはないから。今年は考えている時間はない」と原則、フロント主導のドラフトを示唆。これにより、根尾が決定的となった。

 根尾は中日、巨人、西武、日本ハムも興味を示しており、5球団が1位入札する可能性がある。阪神は最下位になったことで、ウエーバー順となる2位は2番目(球宴でパが勝ち越したため)。構想通りに指名を進めやすく、1位は競合覚悟で思い切った入札が可能だ。

 阪神は過去、和田監督、金本監督が最初に臨んだドラフト会議の抽選で、競合1位をズバリと引き当てた(和田監督→藤浪晋太郎、金本監督→高山俊)。「当たりは1個しかない」という矢野監督も、いい流れに乗ってチーム再建にふさわしい金の卵をつかむ。必死のパッチで、全国の野球ファンが見つめる壇上から、雄たけびを上げてみせる。 (阿部祐亮)


★中日1位公言、巨人、西武、日本ハムも候補

 根尾はチームメートの藤原恭大外野手と並んで評価が高い。岐阜県飛騨市生まれとあって地元の中日は早くから1位指名を公言。巨人も坂本勇や長野の後継者として1位指名の方針だ。西武は現場から「内野手がほしい。源田が故障したらバックアップがいない」との声が上がっており、根尾1位の可能性が高い。日本ハムもこの日、スカウト会議で1位候補に名前を入れた。

★阪神監督の最初のくじ引きVTR

 ◆岡田彰布監督(2003年) 自由獲得枠で鳥谷敬(早大)と筒井和也(愛知学院大)を獲得したため、1~3巡目は選択権がなかった

 ◆真弓明信監督(08年) 1度目は松本啓二朗(早大)で横浜と重複し、外れ。2度目は藤原紘通(NTT西日本)で楽天と競合し、外れ。3度目で蕭一傑(奈良産大)の交渉権を獲得した

 ◆和田豊監督(11年) 甲子園のヒーローだった藤浪晋太郎(大阪桐蔭高)をヤクルト、オリックス、ロッテと重複。オリックスに続き2番目にくじを左手で引き、見事に交渉権を獲得してガッツポーズした。阪神の1位抽選は12連敗でストップ

 ◆金本知憲監督(15年) ヤクルトと大学No.1野手だった高山俊(明大)で重複。くじ引きで先にガッツポーズをしたのはヤクルトの真中監督だったが、のちに勘違いであることが判明

©2026 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.