5時間11分の激闘だった前夜、25歳は帰路に就く前「(6タコは)あまり記憶にないです。気持ち的にも、きました」と吐露した。折れそうになる心。だからこそ、動いた。この日は早出練習開始の午後2時より2時間以上早く、グランドへ。片岡ヘッド兼打撃コーチら首脳陣にアドバイスをもらいながら、ロングティーやスローボール打ちで打撃修正に努めた。とらえるポイントを前に置くことを意識し、感覚をつかもうとした。
「アドバイスの一言、一言に感謝してやっていく気持ちでした。結果につながってよかった」
必死な若虎の激打、激走でつかんだ1勝で、チームも7月27日からのロードを3勝3敗の五分に戻した。7日からは巨人(東京ドーム)、DeNA(横浜)との関東遠征に出る。金本監督が「ビジターはことし、まあまあいい成績(貯金2)なので。乗り切りたいですね」と気合を入れれば、中谷も語気を強めた。
「ロードでも阪神ファンの声援は声援は温かいので、励みにして頑張ります!」
まだ借金6。残り54試合、必ず取り返す。右の大砲候補の覚醒が、虎の反攻のカギだ。 (新里公章)
「しっかりと役割を果たしてくれました」
◎…中谷はヤクルト・石川と通算20打数9安打(打率・429)、2本塁打、4打点と好相性。昨年は12打数6安打で、今季は3打数1安打1打点
◎…中谷は今季、得点圏では41打数14安打(打率・341)、3本塁打、18打点と勝負強い。また三塁打は今季2本目でシーズン自己最多
◎…阪神は今季、甲子園で42試合16勝25敗1分だが、京セラでは5試合3勝2敗。ビジターは42試合22勝20敗で貯金2