米大リーグ、カブスからフリーエージェント(FA)となり、今季の所属先が決まっていない上原浩治投手(42)が20日、福島市で開催された野球教室に参加した。現在、各球団と交渉中で、今季メジャー契約が結べなかったら「辞めます」と現役引退を明言した。さらに、「今年もう1年(米国で)やりたい。(メジャー)契約があれば90%以上の確率で、辞めるつもり」と今季限りで野球人生に終止符を打つ考えも示した。
日米の第一線で活躍し続けてきたからこそ、納得のできる引き際を考えている。上原が、現在の思いを打ち明けた。
「今年もう1年(現役で)やりたい。(メジャー)契約があれば、90%以上の確率で(今季限りで)辞めるつもり。去年からそういう思いはあった。(日本で)10年、(米国で)10年の節目で終わるのが一番きれい」
4月3日で43歳を迎えるベテラン右腕。昨季は首の張りや、背中痛などに悩まされながらも49試合に登板。3勝4敗、2セーブ、14ホールドの成績を残した。しかし、ポストシーズンではロースター(登録メンバー25人)から外れた。
あくまで今季もメジャー契約を目指す構えだ。「マイナー(契約)だったらもう辞めます」と現役引退も明言。日本復帰の可能性については「今のところは考えていない。お誘いもないので」と続けた。
このオフ、メジャーでは投手、野手ともにFA選手の移籍先決定の動きが鈍い。上原も決して、焦る時期ではない。メジャーで9年の実績があり、2013年にはレッドソックスの守護神としてワールドシリーズ制覇に貢献した右腕の評価は決して低くはない。
上原は「(オファーは)何個かあるが、契約には至っていない。見えてきそうでまだ見えない。『契約しました』のハンコを押さないことには言葉だけでは信用できない。もうちょっとの辛抱かな」と話した。移籍先と契約条件の選定を進めているもようだ。
「今年のメジャー契約があって、いい成績を収めれば(来年の現役続行も)考えるけど、今はとりあえず今年1年しか考えていない」
現在は東京都内で自主トレを継続して、日米通算20年目のシーズンに備えている。メジャーで10年プレーすれば大リーグ年金が満額となる。62歳からの受給開始を希望した場合、年間21万ドル(約2300万円)を受け取れる。
金銭面以上に10年間のプレー期間を全うすることは、メジャーリーガーにとっては憧れで、大きな敬意を受けるステータスとなる。上原は完全燃焼するため、「あと1年」にこだわる。