サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏(70)が、プロ野球の殿堂入り表彰に、ひと言あり。資格基準、選考基準と、言いたいことは山々なれど、結論は「殿堂入りが早すぎる」。またまた独自の目線だ。 (構成・内井義隆)
--殿堂入りについて、お願いします
「毎年毎年、選出されているね。そのうち選考対象がいなくなるのでは?と余計な心配をしたくなる。まあ、球界の歴史を途切れることなくつないでいく、という意味では、いいことだ」
--はい
「成績を残した人しかもらえないだろうし、今まで表彰された中で、ふさわしくない、という人もまあ、いないだろう。原、金本、松井にとっても名誉だろうね」
--ええと…。何か注文がありそうですが…
「資格基準と選考基準が多少、ピンとこない。記者投票が悪いわけではないけど、結局は内輪の選考。資格者と表彰者、どちらについても、外部の人間の意見をもう少し、取り入れた方がいい。われわれ解説者やOBもいるんだから」
--確かに
「少なくとも、格付けに関しては、われわれは専門家だよ。少なくとも、素人のような選考はしないよ。原辰徳なんか、選手でも監督でも、堂々たる実績を残しているじゃないか。表彰が遅いよ」
--なるほど
「ただし、もっと大局的な見地に立つと、意見も変わってくる」
--何でしょう
「3人とも、もらうのが早い!」
--なぜでしょう
「かつて、世界の盗塁王、福本豊(元阪急)が、国民栄誉賞を打診されて、断っている。そんなたいそうな賞をもらったら立ち小便もできなくなりますがな…というのが理由だった」
--そうでしたか
「要するに、若い時分から、大きな賞に縛られるのはある意味、かわいそうだということよ」
--わかります
「原にはもう1度、早いことユニホームを着てもらいたい。松井もそう。金本は今後も現場で。とにかく、殿堂という場所におさまることなく、もっとバリバリ、暴れてもらいたいね」