(セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦、広島0-1DeNA、2勝2敗、20日、マツダ)セ・リーグ3位のDeNAが、同2連覇の広島に1-0で勝利。2連勝で対戦成績を2勝2敗(広島のアドバンテージの1勝を含む)とした。1点リードの六回一死一、二塁からアレックス・ラミレス監督(43)は、相手打者3人に対し3人の中継ぎ投手を投入。最後は二死満塁で須田幸太投手(31)が抑えた。先発の井納翔一投手(31)は5回1/3を無失点。バットでも決勝の適時打を放ち、大一番での強さを発揮した。
指揮官は、六回のピンチを勝敗の分かれ目とみた。ラミレス監督は一死一、二塁から3人の中継ぎ投手を投入。四球による出塁を許したが、頼れる救援陣の一人一殺で逃げ切った。
「準備をさせておいて、状況に応じて代えようと思っていた。あす(21日)の天気も怪しいので、リリーフ陣を使いやすいと思った」
好投していた先発の井納が六回一死から連打を浴びると、迷わず三上にスイッチ。三上が4番・バティスタを二飛に打ち取ると、続く左打ちの5番・松山で左腕の砂田がマウンドに。四球で満塁とされ、右のエルドレッドを迎えると須田が登板し、1球で左飛に仕留めた。須田は右腕を突き上げ、さっそうとベンチに引きあげた。
「コースよりも高さを狙っていた。空振りか詰まらせようと。最高の結果になりました。ガッツポーズ? 自然と出ちゃいました」
満塁を抑える逆満塁男だ。昨年の広島とのCSファイナルステージ第3戦では、二死満塁で新井を右邪飛に封じた。今年4月28日の広島戦(横浜)でも無死満塁でリリーフし、無失点で切り抜けた。「ピンチを想定して、心を落ち着かせてマウンドに上がっています。去年は足が震えていたけど、そこを経験したから、今年は大丈夫」と頼もしかった。
くしくも昨年も今年も広島とのCSファイナル第3戦の二死満塁で登板して好救援。いずれも先発は井納だった。31歳同士。ベンチに戻った須田は井納に「同学年で不思議な縁があるね。お前が投げるときは俺は抑えるよ」と笑い、心地よい汗をぬぐった。
昨季レギュラーシーズンでチーム最多の62試合に登板したが、今季は不振に苦しみ同23試合に終わっていた須田。「チームに迷惑をかけたし、残り全試合投げるつもり。きょうで監督にもアピールできたかな」と胸を張った。ラミレス監督も「去年も活躍したし、信頼していた」と笑った。
負ければ1勝3敗と崖っぷちになった第3戦を、指揮官の鬼継投でものにした。成績は五分。3位からの下克上が、現実味を帯びてきた。 (湯浅大)
「松山さんに打たれたら相手がリズムに乗るので、打たれるなら四球でもいいと思って攻めた結果です」
「バティスタのところでいくと言われていた。バッターしか見ていなかった」
「しびれました。いい勝負ができました。ここからが本当の勝負」
〔1〕DeNAが対戦成績を2勝2敗(広島にアドバンテージの1勝)のタイにした。日本シリーズ進出をかけたプレーオフ、CSで2勝2敗に追いついたケースは過去8度で、突破したのは1977年の阪急の1度だけ。突破率は12.5%。DeNAのように「●●○○」(アドバンテージを含む)のケースは、過去4度すべて次戦に負けて敗退している。
〔2〕プレーオフ、CSでスコア1-0で勝ったのは、2014年ファーストステージ第1戦の阪神以来3年ぶり7度目。投手が勝利打点を挙げたのは、10年ファイナルステージ第2戦の中日・吉見一起以来、7年ぶり2人目。日本シリーズを含めたポストシーズンにおいて、スコア1-0の試合で投手が勝利打点を挙げたのは史上初。
〔3〕プレーオフ、CSで投手が打点を挙げたのは15年ファーストステージ第1戦の巨人・マイコラス以来2年ぶり6人目でDeNAでは初。