右膝内側側副靱帯損傷からの復帰を目指す阪神・糸原健斗内野手(24)が8日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」(9日開幕)に備えて宮崎入り。DeNAと甲子園で激突するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでの1軍合流を宣言した。金本知憲監督(49)はCSファイナルステージ(18日開幕、マツダ)の切り札に指名したが、前倒し復帰に鼻息を荒くした。
宮崎へ旅立つ直前の伊丹空港。タテジマ軍団の中で、ルーキー糸原が目を輝かせた。
「今の状態は100%です。(フェニックス・リーグでは)アピールしていきたい。(CSファーストステージの始まる)14日に照準を合わせています」
6日後に迫ったDeNAとの決戦初戦を、自身の復活デーに定めた。5日の関西独立リーグ選抜との練習試合で実戦復帰したばかりだが、早々と完調宣言。宮崎での鍛錬の場は、1軍復帰へのアピールの舞台とする。
実はファーストステージの相手・DeNAには抜群の相性を誇る。対戦打率はリーグトップの・364。DeNA投手陣をカモにしている男、それが虎の33番だった。
7月19日の広島戦(甲子園)で飛球を捕球し損ねて、右足を痛めた。右膝内側側副靱帯損傷。今季の復帰すら危ぶまれる重傷だったが、懸命のリハビリの末に、ついに1軍復帰が手が届く位置までやってきた。
そんなルーキーに、金本監督も大きな期待を寄せた。
「広島の投手の速い球に強いからね。先々は(1軍昇格が)あるかもわからんね」
指揮官の脳裏に焼き付いているのは、赤いユニホーム相手に躍動する姿だった。それもそのはず、対広島戦の打率はDeNA戦に次ぐ・343。開幕直後から指揮官は繰り返していた。
「アイツは速球に振りまけない」
数々の記録を塗り替えてきた鉄人が最も重視するのが、速球をはね返す強力なスイング。具現化するプロ1年生を抜てきし、だからこそ離脱には残念がった。
そして今、「先々」という表現で、ファイナルステージでの広島との決戦の切り札としての期待を口にした。
だが、秘蔵っ子はそんな計画を前倒しにしようとしている。9日の巨人戦(サンマリン)から始まる準備の場で、どんな結果を出すのか。南国で研ぎ澄まされて、チームに戻ってくる。
★糸原・負傷VTR
7月19日の広島戦(甲子園)で「7番・遊撃」として先発出場。八回二死一塁で広島の代打・バティスタの飛球を捕ろうとして転倒し、右膝をひねって負傷した。立ち上がることができず、担架に乗せられてグラウンドを去ると大阪市内の病院に直行、精密検査を受けた。翌20日に「右膝の内側側副靱帯損傷」で登録を抹消された。