宮崎へ旅立つ直前の伊丹空港。タテジマ軍団の中で、ルーキー糸原が目を輝かせた。
「今の状態は100%です。(フェニックス・リーグでは)アピールしていきたい。(CSファーストステージの始まる)14日に照準を合わせています」
6日後に迫ったDeNAとの決戦初戦を、自身の復活デーに定めた。5日の関西独立リーグ選抜との練習試合で実戦復帰したばかりだが、早々と完調宣言。宮崎での鍛錬の場は、1軍復帰へのアピールの舞台とする。
実はファーストステージの相手・DeNAには抜群の相性を誇る。対戦打率はリーグトップの・364。DeNA投手陣をカモにしている男、それが虎の33番だった。
7月19日の広島戦(甲子園)で飛球を捕球し損ねて、右足を痛めた。右膝内側側副靱帯損傷。今季の復帰すら危ぶまれる重傷だったが、懸命のリハビリの末に、ついに1軍復帰が手が届く位置までやってきた。
そんなルーキーに、金本監督も大きな期待を寄せた。
「広島の投手の速い球に強いからね。先々は(1軍昇格が)あるかもわからんね」
指揮官の脳裏に焼き付いているのは、赤いユニホーム相手に躍動する姿だった。それもそのはず、対広島戦の打率はDeNA戦に次ぐ・343。開幕直後から指揮官は繰り返していた。