しかし野球に関してはリスペクトしていた。「すごい球を放るなって、いつも見ていました」と感心していたという。今季は9試合に登板して防御率0・00だったが、首痛のために5月3日、抹消された大石投手。上本選手も後輩の早期復帰を願っている。
ドラフト2位小野泰己投手(富士大)は「すごい先輩」を紹介してくれた。富士大の1学年上、西武・多和田真三郎投手だ。「すごいというより、すごすぎて…」と、語るのも恐縮するようだ。「本当にオーラがすごくて、近寄りがたい感じでした」という。
ただその一方で「面倒見がよくて、特に同じ沖縄出身の選手のことは気にかけて、すごくよく面倒を見ておられました」との一面も明かす。
プロ入り時に連絡をして以来となる交流戦。「挨拶にいかせてもらうのが、楽しみです」。先輩に成長した姿を見せたい。
ドラフト1位大山悠輔内野手(白鴎大)には一つの目標がある。つくば秀英高、白鴎大ともにチームメートだった西武・中塚駿太投手と対戦することだ。
1メートル91の中塚投手は、高校入学時にすでに1メートル88ほどあったそうで、ピッチングに関しても当時から「腕のしなりが群を抜いている。ボールの質が違う!」と驚くほどだったそうだ。大山選手も高校時代は投手で、「いつも一緒に練習してました。ブルペンも隣同士で。僕も中塚に負けたくないと、ライバルだと思っていました」と切磋琢磨する日々を送っていた。ところが高3の夏前、中塚投手が146〜7キロを出して注目されるようになり、「スピードでは勝ち目ないな」と悔しさも味わった。
そんなかつてのライバルを「マイペースですね。自分を持っていて、周りに流されない。自分で思ったことをどんどんやるというところが、いいところかな。ピッチャーらしいですね」と評する。
同じ大学に進学し、大山選手は野手に専念した。そしてお互いプロに進んだ。「高校、大学が一緒でプロにも入れるって、なかなかないことでしょ。ぜひ対戦したいんです。僕たちが1軍の舞台で対戦することが、これまで関わってくれた人たちへの恩返しになると思うんです」。昨秋のドラフト会議で指名されたとき、2人でそう誓い合ったそうだ。
ここまでまだ1軍出場はない2人だが、いつか…いや、近い将来、必ず熱い対決を見せてくれることだろう。(毎週土曜掲載)