小雨の敵地で満開の桜が咲いた。昇格したてのセレッソが昨季覇者・鹿島を撃破。古巣相手となったMF山村が見事な恩返し弾で主役を演じた。
「ここに帰ってくることを目標にしていた。思い入れがある分、複雑だったけど成長した姿を見せられてよかった」
後半1分だ。右サイドを抜け出したMF関口が中央へクロス。すると山村は鹿島DF植田の前へ巧みに抜け出し、ヘディングでゴールに突き刺した。かつて定位置を争ったライバルとのマッチアップを制しての一発。「植田がどうこうより、僕自身がセンターバックだったときに嫌だった動きをやろうと」。昨季開幕前にJ2だったC大阪に移籍し、今季からの新ポジションで進化した姿を見せつけた。
2012年に鹿島入り。主戦場はセンターバックかボランチだったが、今季からトップ下やFWの攻撃的なポジションに配置転換。尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督は「豊富な運動量、長身な割に技術があり、競り合いの強さもある」と説明した。
1メートル86で華麗な足さばき。チームメートからつけられたあだ名は元フランス代表MFジダンだ。「ちょっと違うかなと思いますけど…」と苦笑いしながらも「そうやってすごい選手にたとえてもらえるのはうれしいですね」と喜んだ。