サンスポ

【虎のソナタ】ハードな練習…安芸は「立冬トレセン」

ノックの数をめぐって平田チーフ(右)と荒木がジャンケン(奥は北條)。厳しい中でも笑顔が絶えないキャンプだ

 ああこよひ我は富たり 五勺の酒あり 塩鮭は皿のうへに 高き薫りをあげ 湯気たつ麦飯は わが飢えを みたすにたる…(中勘助『塩鮭』)

 あ、これは皆様のことではございませんョ、皆様では…。大阪は難波にございます某新聞社の編集局運動部CD(当番)席に座る方々の心境を窓際の席からチラチラとみている私めのシンパシー(同情)をこめた感想なのです。

 いつもご紹介していますが、どこやらの大臣のような失言があるわけでなく、しかし…いずれの国の権力者のように孤独でして、背後にウルサイ注文隊がひかえていまして、それをどうやって乗り越えるか…これがまた一苦労。でもって本日はクールガイの堀啓介がCD席で…収まるところに収まった次第であります。


 で、何がいいたいのか? と申しますと、デスクたるものいずれも中勘助の心境になりまして、会議を通過し、現地の各担当に指示したあとは、ホッとしてああこよひ我は富たり…という気持ちになるんです。

 安芸は晴れてましたが少しの風。そりゃ『立冬』ですからね…。阿部祐亮は朝の練習が一段落したところで「金本監督がメイン球場の観客席にヌーッと入ってきて、ファンは驚いた。日曜日で大勢の観客がいるなかに監督がズカズカと入ってきて、ドッカと座って、そこから突然にはじまった『サイン会』。大げさにいうと、ちょっとしたパニック。もちろん監督自ら予告なしのサイン会ですからもの凄いことになりましたョ」という。中村監督付広報が汗をふきふき交通整理。その横で金本監督は「子供たちにサインをしたかった…」といったそうだ。ほっこりするでしょ。その話をもうひとつ…。長友孝輔記者の報告です。


 「練習の途中でこの前(4日)の紅白戦で負けたチーム(紅軍)へのペナルティーで、メイングラウンドでのリレー競争が行われることになったんですよ。本塁→右翼→左翼→そして本塁に戻るコースを2周ですから、かなりのもの。それで選抜チームを選ぶのにミニドラフト会議なんかやっていざスタート。ところがみんな練習がかなりハードで疲れてもいるし、昨春のキャンプで、ある若手がズルをした。すると監督は『ソレもありだぞ』とうなずいた。それぐらいの知恵と要領があるほうが頼もしい…という意味。それでこのリレーでも若手は次々と距離は誤魔化すし、もう途中から大爆笑のウズで…」

 要するにガチガチの練習メニューの中に、こういうちょっとしたアクセント的なものも入れる金本流なのだと長友はいうのだ。それで気がつくと安芸球場はすっかり陽が落ちるまで濃密な練習が続き…宿舎に引き上げると選手たちの手足はパンパンになっている…というわけだ。

 いつもならこの時期のキャンプは文字通り『立冬』でして、そぞろ寒さが身にしみるだけ…だった。それがあなた、今年はおなじ「リットウ」でもGI目白押しで各馬がギンギンに仕上げられている『栗東』トレセンなんですヮ。

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