東京六大学リーグ第1週第1日(9日、神宮)1回戦2試合が行われて開幕した。東大のエース左腕、宮台康平投手(3年)は同大投手として最多となる1試合13奪三振をマークしたが、九回二死から長短打を浴びて0-1でサヨナラ負けを喫した。慶大は16安打の猛攻で、法大に11-1で大勝。新人の柳町達(たつる)外野手(1年)が六回にデビュー戦本塁打をマークした。
熱投実らず。九回二死二塁のピンチで、宮台はこの日139球目のスライダーを、早大・三倉に左前に落とされた。サヨナラ負けに、肩を落とした。
「95点。最後は捕ってくれーと。(球が)浮いちゃって、もっと厳しく攻められたか、と思いました」
リーグ戦2勝目は逃したものの、早大戦では好投を続けてきた。昨春は5回無失点、昨秋も6回無失点。そしてこの日も自己最速を更新した145キロの直球に、シンカーなどをまじえ、八回まで無失点。東大野球部史によれば、過去最高の2位に入った1946年秋にエースの山崎諭が慶大1回戦で奪った12個を上回る、東大新記録の1試合13奪三振をマークした。
昨年右足底部を疲労骨折。だが1月下旬から一日5~10キロを走り込んだ。昨秋までは投球数に制限があったが、今季はスタミナ強化の成果がいきなり表れた。ネット裏で視察した大学監督会会長、明大・善波監督は「大学ナンバーワン左腕の浜口(神奈川大)よりいいかも」と絶賛。大学日本代表候補に推されても不思議でない宮台の好投は、14年ぶりの勝ち点をめざす東大にとって、何よりの希望だ。 (赤堀宏幸)