7球団が23日、各地でファン感謝デーを開催した。広島はマツダスタジアムで行い、前田健太投手(27)も参加。今オフにもポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ挑戦を視野に入れており、「しっかりと(球団に)自分の思いを伝えたい」と話した。注目される球界のエースの去就。早ければ今週中にも球団との話し合いの場が持たれる。
これがカープのユニホーム姿の見納めとなるかもしれない。晴天の中、ファン感謝デーに参加した前田は、過去最多タイ3万2500人も詰めかけた鯉党に、「1年間応援ありがとうございました」とあいさつ。最後に抽選で選ばれたファンとハイタッチを交わしてイベントを終えると、今後の去就について、注目の発言だ。
「(きょうは)話はしていない。(ただ)しっかりと(球団に)自分の思いを伝えたいなと思います」。さらに報道陣に「思いは変わっていないか」と問われると、「はい。多分」-。
2013年オフから直訴しているメジャーへの挑戦。夢は変わっていないことを強調すると「早くというわけじゃないが、いつまでも時間があるわけじゃない」と、近日中に球団と話し合いたい意向も明かした。
米大リーグのフリーエージェント(FA)市場はすでに開いており、各球団の先発事情も刻一刻と変化。ポスティングシステムを利用するとなれば、時期が遅れれば遅れるほど、入札額などにも影響が出ることは間違いない。
「(話し合いの日が)決まったら、それぞれがそれぞれの思いでしゃべるし、そんなに引っ張るものではない。まず、彼がどう考えているかの話を聞きます」とは鈴木球団本部長。エースは順調なら来年に国内FA権、17年に海外FA権を取得する。ポスティングなら上限2000万ドル(約約24億6000万円)の譲渡金が入るだけに、球団も来年の戦力分析を進めながら、今オフが容認するタイミングかどうかを、慎重に見極めていくつもりだ。
チームは4位に終わったが、5年ぶり2度目の沢村賞を獲得するなど結果を出した前田。「プレミア12」でも日本代表として好投した。メジャーか広島か-。その動向から、目が離せない。 (玉木充)