伊藤隼は四回に中押しの満塁弾。CSへ向けて猛アピールだ(撮影・松永渉平) 阪神は6日、フェニックス・リーグで斗山(韓国)戦(清武第2)に12-4で大勝。「6番・右翼」で先発した伊藤隼太外野手(26)が四回に満塁弾を放つなど、4打数2安打4打点の活躍。10日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けて、猛アピールした。
乾いた快音を残し、伊藤隼の打球は右翼ポールのはるか上へ。切れるか、入るか-。しばしの静寂のあと、一塁塁審が激しく手を回した。
「感触はよかったです。満塁でしたのである程度、積極的にいこうと思った結果です」
7-0の四回一死満塁。先発・姜棟然の内角高めをたたくと、中押しの満塁弾となった。六回にも中前打を放ち、マルチ安打も記録した。
若手中心のフェニックスリーグだが、10日から始まるCSに向けて、1軍選手も前日5日に宮崎入り。伊藤隼もそのなかの一人だった。中堅を争う江越が2打数無安打とアピールできなかっただけに、自身にとっても価値ある一発だった。
7日も西武戦(南郷)に出場。試合後は、阪神のCS出場がかかる広島-中日戦(マツダ)の結果にかかわらず帰阪する。今季は自己最多の63試合に出場したものの、けがにも泣いて打率・252でレギュラーシーズンが終了。このままでは終われない。まずは目の前の試合にすべてをぶつける。 (山口大輝)
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