国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」(山梨・富士桜CC)の指定練習日にトッププロ8人の技を撮影した「動画レッスン」は今回が最終回。第1弾にも登場したツアー通算8勝の深堀圭一郎(46)=フォーラムエンジニアリング=が、パター感覚で簡単に寄せられるランニングアプローチの方法を伝授してくれた。(構成・稲垣博昭)
スコアに大きく影響するグリーン周りのアプローチ。ウエッジではミスしそうだし、パターではカップまで距離がある…。そんなときに、熟練の深堀の技を借りよう。
「私はランニングアプローチを多用します。試合でも頻繁に使います」
深堀が立ったのは、富士桜CCの10番(パー4)グリーン奥のセミラフ。ピンまで約18メートル、グリーン面まで約1メートルある。カラーや芝が刈り込まれた花道ならパターを使えそうだが、ここではラフの抵抗を受けそうだ。
そこで深堀は8番アイアン(8I)を手に取った。ウエッジよりもロフトが立ち、パターに近い。「キャリーでラフを越してしまう方がいい。転がりも安定しやすい」と深堀。障害となるラフを越え、グリーン面かカラーにキャリーさせるのが狙い。この技を確実に決めるための最初のポイントは、グリップだ。
「ショットと同じグリップで打つとヘッドが急激に走ってしまい、距離感をつかみにくい。パッティングと同じ感じにしましょう」
パットを打つときの握りにすれば、手と体の一体感を出しやすい。詳しく説明しよう。パッティングでは両肩、両肘、そして両手で、ちょうど野球のホームベースのような五角形を作る意識。この形を崩さずにストロークする。ランニングアプローチも打ち方は同じ。ただボールの位置は、体の真ん中よりもボール2つ分右足寄り(右打ちの場合)にセットする。アイアンのソールがラフに引っかかることを防ぐためだ。
打ち方にもコツがある。「クラブヘッドのヒール(シャフト側)を上げてください」と深堀。パターの長さ(33インチ前後)と同じ感覚にするため、8I(36インチ前後)を3インチ(約7・6センチ)ほど短く持ち、ボールにやや近づいて立つ。クラブを吊って構える感じになり、ヒールが自然に浮くはずだ。そしてフェースの中心ではなく、スコアラインのトゥ寄りで打てば、ボールは強く飛ばず、距離感を合わせやすい。
深堀流の簡単ランニングアプローチをまとめると〔1〕パットと同じグリップにして、ボールは2つ分右側にセット〔2〕五角形を崩さない〔3〕ヒールを上げてトゥ寄りで打つ-。
9月17日に始まったトッププロ8人、10本の動画レッスンは現在も視聴可能です。レベルアップに役立ててください。