W杯日本代表に選ばれた川崎FW大久保嘉人(31)が16日、代表ユニホームの背番号に川崎でつけている「13」を熱望した。川崎市麻生区の練習場で、約2年ぶりの代表復帰後初めて国内で練習。2001年にプロ生活をスタートさせてから最も多く背負い、自分だけでなくサポーターにもなじみのある番号を選ぶ大久保流で大舞台に挑む。
殺到するファンの存在が大久保には心地よかった。ランニングのみの1時間足らずの調整。代表決定後、川崎市内の練習場に初めて姿を見せた時の人に、約100人のファンが集結。ひとりずつ丁寧にサインした大久保は、自らの活躍を印象づけた背番号13を代表でも熱望した。
「13番が空いている、って聞いています。(大久保は)13番ってイメージがついているからね」
2010年にアルベルト・ザッケローニ監督(61)が日本代表監督に就任後、13番は主にMF細貝萌(ヘルタ)がつけてきたが、今回代表23人から外れた。大久保自身「こだわりはない」というが、昨季川崎に移籍したときも、空いている番号の中から真っ先に選んだのが13番。エースナンバー「9」でも、カズこと三浦知良(横浜FC)の象徴、「11」でもない。13番はまさに「大久保シンボル」だ。
プロ生活14年目で13番は6年。J1での2桁得点は得点王の昨季(26得点)を含め、過去5度。うち3度が13番のシーズンに記録した。今季も12戦8得点と2桁に肉薄するゲンのよさもある。
15日に韓国から帰国後、代表ユニホームを着て撮影があった。2012年2月以来、久々に袖を通したが「(高揚感は)なかった。背番号が入ってないから。背番号が入って(活動が)はじまるときはまた気持ちは違いますよね」。代表選出はクラブの実績があったから。W杯前最後のリーグ戦、18日の横浜M戦(等々力)で勝利に導くゴール量産に、神経を集中させた。(林健太郎)
★サッカーの背番号13
背番号制の採用は1950年ブラジルW杯。54年スイス大会から固定制となった。「13」は一般的に不吉とされるが、「強大な力を持つ」と好んで着ける選手も。特にドイツではFWゲルト・ミュラーがつけたことから栄光の背番号となり、10年南アW杯ではトーマス・ミュラーが着用し得点王を獲得した。日本では大久保の他、FW柳沢敦が有名。ブラジルW杯日本代表の背番号は、25日の壮行会(東京・代々木第1)で発表される。