大相撲春場所初日(12日、エディオンアリーナ大阪) NHK大相撲中継の解説を務める元横綱北の富士勝昭氏(74)が、新横綱稀勢の里(30)に期待を寄せた。本場所で初の横綱土俵入りを行い、堂々とした雲竜型を披露した稀勢の里に、「落ち着いてこなした。初めての本場所の土俵入りではよくできた。それにしてもよく似合いますね」と及第点を与えた。
歯にきぬ着せぬ発言で知られる北の富士氏は、「稀勢の里を横綱にする会」の会長を自称して高く評価。昨年末に不整脈の手術を受けて、稀勢の里が初優勝を飾った1月の初場所の出演を休んでいた。「普通の生活に支障はない。私も休場明けだからドキドキしますよ。お相撲さんの休場明けの不安な気持ちがね」と苦笑いを浮かべた。
稀勢の里の土俵入りを場内で見守り、「新横綱、本当に誕生してよかったとつくづく思う。あとは相撲。なかなか優勝は難しいと思うが、(優勝争いに)絡んで優勝でもしたらなおいい。そうなったら大変。余計に盛り上がる」とフィーバーぶりを実感した。
自身の現役時代を振り返り、「私は土俵入りは緊張した。相撲はさほど緊張しなかった」とし、「肝心の土俵入りが済んだからあとは相撲だけ」と土俵での活躍に期待を寄せた。
また元小結の舞の海秀平氏(48)は、「全国どこにいってもいろんな方から、『おめでとうございます』と私もいわれた。横綱の場所ですからかなり重圧もあると思うが序盤、中盤と悪くても黒星1つくらいで乗り切ってほしい。この1年間の相撲内容をみると、相手を受け止めてしっかり引きつけて寄っていく横綱相撲が増えている。その相撲が取り切れれば、千秋楽まで優勝争いの中心にいられる」と展望していた。