日本選手権最終日(26日、パロマ瑞穂スタジアム)和製ボルトが完全復活した。スタートから飛び出し、コーナーを抜けた飯塚の視界をさえぎるライバルはいなかった。直線に入ってさらに加速すると、2位以下に大差をつけてフィニッシュ。速報値は20秒12だったが、正式なタイムはさらに0秒01縮まっていた。
「一番はいいですね。気持ち良く走れた。お客さんが多くて独特の緊張感があり、環境が良かった」
2010年の世界ジュニア選手権(カナダ)で優勝し、この大会で日本男子初の金メダリストとなった。世界記録保持者ウサイン・ボルト(29)=ジャマイカ=をほうふつとさせる力強いフォームで、将来を期待される逸材だった。
13年5月の静岡国際で20秒21をマークして以降は伸び悩み、昨年8月の世界選手権(北京)は出場できず。200メートル準決勝は、自宅近くの温泉のロビーに備え付けられたテレビで見届けた。脚光を浴びたサニブラウン・ハキーム(17)=東京・城西高=の奮闘を目に刻み、「来年は自分が勝負したい」と巻き返しを心に誓った。