2017.8.3 12:00

【サッカーコラム】現役引退を発表したMF石川の際立つファンサービス サポーターに拡声器で「共闘」呼びかける異例の行動も

【サッカーコラム】

現役引退を発表したMF石川の際立つファンサービス サポーターに拡声器で「共闘」呼びかける異例の行動も

特集:
No Ball, No Life
今季限りでの引退を発表した石川直宏

今季限りでの引退を発表した石川直宏【拡大】

 【No Ball,No Life】FC東京の元日本代表MF石川直宏(36)が今季限りでの現役引退を発表した。2002年に横浜Mから移籍して以降、16シーズンに渡ってプレーした「ミスター東京」。2年前にフランクフルト(ドイツ)との親善試合で左膝前十字靭帯(じんたい)を断裂。リハビリを続けたが、「自分の中のセンサーで完治しないのではと思った。ファンの方に活力を与えられるか、クエスチョンマークが付いた」と、決断に至った心境を明かした。

 石川といえば、5試合連続を含む自身年間最多の15ゴールをマークした09年の印象が強い。ライン際を疾走する従来のスタイルに加え、ゴール前のスペースに顔を出し、味方とのコンビネーションで崩す形も習得。10年W杯南アフリカ大会に向けた得点源として期待が高まり、5年半ぶりに日本代表に復帰した。

 W杯メンバーに入れず予備登録となったが、当時の岡田武史監督は「日本で一番シュートがうまい」と絶賛したものだ。

 プレー以外にも熱心なファンサービスは他選手の見本となった。東京・小平市での練習後、サインや記念撮影に丁寧に応じ、長話に付き合うこともある。FC東京はファンサービスに熱心なクラブとはいえ、その中でも際立っていた。

 7月8日のホームでの鹿島戦の試合前のこと。石川はゴール裏のサポーターに向かって拡声器で「共闘」を呼びかけるという、異例の行動に打って出た。チームは大型補強で優勝候補に挙げられながら、勝ち点が伸びずにいる。チームとファンの信頼関係が崩れそうなタイミングでの絶妙な呼びかけだった。これも真剣にファンと向き合ってきた石川だからこそ、成せる行為なのだろう。

 同16日には上西小百合衆院議員の「他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ」のツイート騒動に対し、「人生乗っけてくれる皆の想いを胸にピッチで戦える事がこの上なく幸せだと感じる選手がいることもご理解下さい」とやんわり反論した。

 残りのシーズンの目標はあと「1」に迫った通算50ゴールという。石川の引退に花を添えられるのか。FC東京の反撃に注目したい。(浅井武)

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. サッカー
  3. Jリーグ
  4. 【サッカーコラム】現役引退を発表したMF石川の際立つファンサービス サポーターに拡声器で「共闘」呼びかける異例の行動も