キリン杯決勝(7日、日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ、大阪・市立吹田スタジアム)相手はレベルが高かった。親善試合だったが、観光気分はなく、しっかりと戦ってきた。負けたのは悔しいが、前半は互角に戦えていた。
特にMF清武とFW宇佐美はよかった。清武は動き出しのタイミングやポジショニング、状況判断ができていた。いただけないのは、前半28分に先制した直後の失点。得点後の3分から5分は、大事な時間帯であることは分かっていたはず。MF長谷部やDF吉田といったW杯経験者が、もっと声をかけるなどして落ち着かせないと駄目だった。
9月のロシアW杯アジア最終予選に向け、少し不安になった。仮想・豪州を目的に戦ったが、同組の豪州の指揮官がこの試合を見て、「日本はパワープレーに弱い」と判断し、フィジカルに物を言わせてゴリゴリと攻めてきたら、やっかい。私が豪州の監督でもパワープレーを指示する。ただ、豪州はボスニアほど技術はない。
選手に危機感を与えた意味でも、この敗戦は無駄ではない。これを最終予選につなげてほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)