ハリルホジッチ監督が笛を吹いた通り、選手は踊った。無敗でW杯予選に突入だ (撮影・川口良介) キリンチャレンジ杯(11日、日本4-0イラク、日産スタジアム)会見の席に座るとペットボトルの水をコップに注ぎ、ゴクリと一口。ハリルホジッチ監督が勝利の余韻を味わった。
「選手はかなり速いプレーを見せた。もう少し点を取れたと思うが、ブラボーと言いたい」
開始5分に縦パスに反応したFW本田が先制ゴールを決め、同9分にDF槙野がCKを押し込む。アギーレ前監督で臨んだ1月のアジア杯は1-0だったイラクを、4-0と粉砕。「もう少し強豪国とやりたい」と言い放った。
従来のパスサッカーから一転し、少ないタッチ数で素早くゴールに迫るカウンター攻撃を志向する。この日のシュート数は20対3。就任後の国際Aマッチ3連勝は、日本代表監督として初の偉業となった。
「分単位でよい仕事をしたい」というモーレツな管理主義者だ。全体合宿の1週間前に欧州組を集め、走り込み中心のトレーニングを敢行。体脂肪率や心拍数のデータを基にフィジカル面の改善を迫った。ホテルでは食後2時間は自室から外出を禁止。朝の散歩や取材対応にも制限を設けた。
自身の要求の厳しさは承知の上。「私は選手の目を見る。目に返事が出る。まだ何人かは疑問を抱いている」とチーム作りは道半ばだが、考えは曲げない。前半20分過ぎにペースが落ち、「まだフィジカル面で20%向上できる」と恒例のダメ出しを忘れなかった。