勝ち越しの犠飛を放ったのは池田。バントの指示はなく、打って打って逆転した(撮影・水島啓輔) 第90回選抜高等学校野球大会第1日第3試合(明秀学園日立4-3瀬戸内、23日、甲子園)春夏通じて初出場の明秀学園日立は1点を追う九回に2点を挙げ、瀬戸内(広島)に4-3で逆転勝ち。
思い切りバットを振って、ミスを取り返した。九回一死一、三塁で1番・増田が右前に同点打。3番・池田の中犠飛での勝ち越しを呼んだ。明秀学園日立が、記念すべき甲子園初勝利を刻んだ。
「自分が走塁ミスやエラーをして、申し訳ない思いでいた。ベンチで『俺に回してくれ』と言っていた」
増田は一回先頭で左越えに大きな当たりを放ち、送球が乱れる間に本塁を狙ったが、憤死。守備では2失策を犯していた。だが、気落ちはしない。チームが目指す甲子園版フライボール革命で逆転劇につなげた。
「外野に高いフライを打ち上げて返そうと、外(角)のスライダーを振った。大きいのを狙ったけど、弾道が低くて…」と増田。光星学院(現八戸学院光星)高監督時代に坂本勇(現巨人)らを指導してきた金沢成奉監督(51)が打ち出すのは「打って打って打ち勝つ野球」だ。指示は「ゴロは打つな、フライを打て」。練習では重さ、長さ、バランスが異なるバットで変化をつけ、1日のノルマは1200スイング。ボールの「下3分の1」をたたくイメージのロングティーで強く、遠くへ飛ばす打撃を推し進めている。