坂井オーナーへのシーズン報告後、金本監督は先発陣の「誤算」について、こう分析した。
「あえて名前を挙げるなら…藤浪、岩貞が最低10(勝)はいってくれるものと計算していた」
プロ5年目の今季、11試合で3勝5敗、防御率4・12。昨年、初めて1桁星(7勝11敗)に終わり、復活を期待されたエース候補が、さらに成績を落とすとは、誰が想像したか-。
不安説は早々にあった。年明け、鳴尾浜の独身寮「虎風荘」を高卒4年で退寮。これまでの実績を考慮され、球団の規則よりも1年前倒しでの特例だった。高野球団本部長は「区別化することも必要」と説明したが、チーム内では「甘い」という声が相次いだ。まだ23歳。周囲が疑問視した自己管理能力は、マウンドでの結果で証明するしかなかったが…。
5月26日のDeNA戦(甲子園)、六回途中3失点で3敗目を喫した翌日に2度目の2軍降格。「1年目から1軍にいたから、下積みを経験していない。もう一回、一からやり直させないといけない」と球団関係者。生活面の改善を含めて、2軍戦でのスコアラー役など、入団してすぐの若手が担う雑用も義務化させた。