今成らが参加して行われた野球教室。子供たちも大喜びだった -国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった…で始まる川端康成の小説『雪国』。タイガースが誕生する1935(昭和10)年1月に「文藝春秋」で『夕景色の鏡』というタイトルで発表された時には「濡れた髪を指でさわった…その触感をなによりも覚えている、その一つだけがなまなましく思い出されると、島村は女に告げたくて、汽車に乗った…」という書き出しだったそうである。
ちょっとドギマギするような始まりでありますなぁ…。しかし、それを川端康成は2年後に短編を集めて『雪国』として刊行するのに、大幅な修正をくわえたというのです。
あなたならどっちの書き出しの方が好きですか? 今時の若者なら「後の方がリアリティーがあって、本当に愛されてる感じがするヮ」と言うかもしれない。なにしろ女性がタダの食事処で数分前までまったく他人の男女が、そのままどこかにしけこんで…その後から「つきあおうか?」「いいわョ」と。やっと互いの仕事を聞いたら男は「医者」といったので女が喜んだ…という歳末のドキュメトを見て不快になった。俺ならそんなチャラい先生に命を預けたくない。