楽天の左腕、森雄大投手(22)が、メキシコに野球留学することになった。7日に渡航、カニェロスに所属し、12月中旬までウインターリーグに参加する。
「自分の力を試したいです。新しいものを見つけたいです。いまは不安よりもワクワク感の方が強くて、早く投げたい気持ちです」
2013年に東福岡高からドラフト1位で入団した。今季は1軍での登板機会はなし。2軍では左肩付近の血行障害などに悩まされ、9試合の登板にとどまり、3勝3敗、防御率3・93だった。
13年入団といえば、日本ハム・大谷、阪神では藤浪と北條、広島・鈴木、ロッテ・田村らが次々とブレーク。ライバルたちの活躍を映像で見るたびに、森は焦りを感じてきた。
「同期には負けたくないから、メキシコで殻を破りたいです。(同期が活躍する中で)1軍にいられない悔しさがありました」
入団から大器と評された左腕。球団からの期待値は高いが、伸び悩んでいる。与田投手コーチは「制球力やクイックのスピードなど課題はいくつもあるが、勝つという意識が足りない」と精神面の弱さを指摘した。
実は、与田コーチも1996年夏に米マイナー、2Aメンフィス(当時)に野球留学。その頃の経験を振り返り「選手が使っている野球道具にしても、着ている服や日常の食事、乗っている車だったり。それらと比べると、はるかに日本の2軍の方が恵まれた環境にある。ハングリー精神も吸収し、これでダメなら野球をやめる覚悟で臨んでほしい」と付け加えた。
梨田監督も期待を寄せる。「ドラフト1位で入団して伸び悩んでいる。いい球は持っているのに、継続して投げられない。いろいろな面で挑戦して、ひと皮でも、ふた皮でもむけて帰ってきてほしい」とエールを送った。
森は「チェンジアップを決め球に使えるように精度を上げる。直球と変化球も、コースを狙うのではなく大きく強く投げたいです」と意気込む。いざ、メキシコへ-。文化の違いや言葉の壁を乗り越え、5年目のシーズンへつなげてもらいたい。(広岡浩二)