広島・緒方孝監督と握手を交わすDeNA・ラミレス監督=マツダスタジアム(撮影・安部光翁) (セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦、広島8-7DeNA、広島4勝1敗、15日、マツダ)試合としては一回の6失点が誤算というほかない。打線はよく7点を取ったが、さすがにひっくり返すにはいたらなかった。今永を責めることはできない。投手陣はCSで頑張ったと思う。
広島とDeNAの最大の違いは、1点を取るために何をやるかだった。広島は第1戦から犠打を徹底し、この試合でも三回、石原に犠打をさせるなど、手堅い戦術を選んだ。一方のDeNAは梶谷を2番に置くなどしたが、機能しなかった。
短期決戦はシーズンとは違う難しさがある。ファイナルステージでは、調子の良い広島・田中を抑えきれなかったことが最後まで響いた。逆に筒香が不調のまま終わったように、修正も容易ではない。相手の先発投手だけではなく、チーム状況、調子の善しあしをいかに見極めるかが大事になる。
こうした経験は選手だけではなく、首脳陣、スタッフも生かさなければならない。敗れはしたが、CSはDeNAにとってとてつもない財産になったはずだ。この戦いを常勝軍団となるための布石にしてほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)