「奇跡」の2発に田中はこの表情。ベンチに戻ると笑顔でハイタッチをかわした(撮影・山下香) (セ・リーグ、巨人0-4広島、15回戦、巨人8勝7敗、28日、京セラD)同級生撃ちで30日にもマジック点灯だ!! 広島・田中が、高校、大学でチームメートだった巨人・菅野から2打席連続本塁打。眼下の絶対エースをたたいて巨人との差は10ゲームに。悲願の25年ぶりの優勝がはっきりと見えてきた。
「奇跡ですよ。2打席ともしっかり踏み込んで打つことができました」
鯉のリードオフマンが大きな瞳を輝かせながら汗をぬぐった。
1度目の奇跡は三回二死走者なし。菅野の鋭く曲がるスライダーを振り抜くと、打球は右中間席に到達。10号先制弾にベンチ前に戻ると弾むようにナインとタッチをかわした。
「ボールを見ていても打てるピッチャーじゃないので、積極的に打っていこうと思っていた」
2度目の奇跡は、1点リードの六回一死走者なしの場面。ボール2からの3球目。外角低め153キロの速球を、言葉通り積極的に振っていった。今度は左翼フェンスを越える11号。一塁ベースをまわったところで右拳を強く握り、鯉党と喜びを分かち合った。