七回に決勝打を放った鈴木。富山で“神ってる男”が真骨頂だ(撮影・鳥越瑞絵) (セ・リーグ、中日1-4広島、12回戦、広島8勝3敗1分、5日、富山)日本三大霊山の一つとされる立山を有する富山の地で、神ってる男が本領発揮だ。1万374人の前で、広島・鈴木の一打が試合を決めた。強力なパワースポットは、鯉の運気だけを後押しだ。
「前の打者がつないでくれたのでゲッツーでもいい気持ちで思いきっていきました。チームもあそこで乗ってくれたのがよかったです」
1-1の七回無死一、二塁。カウント1-1から中日・大野のチェンジアップを左前へ勝ち越し打。前日4日には「神らせないようにしないと」と宣戦布告していた左腕を返り討ち。緒方監督も「結果的に勝てたことは大きい」と振り返った。
「シーズンの最初よりも攻め方が変わってきている。消極的になりすぎず、がっつき過ぎずというのができている。継続していきたい」
ここ10試合で7四球。ボール球が多く、警戒される場面も増えてきた。3日のDeNA戦(横浜)は同期入団の下水流(しもずる)が代打で2打席連続アーチを放ったが、「関係ないです。自分のやるべきことは変わらないし、全うするだけ」。6月17日のオリックス戦(マツダ)から3戦連続で決勝弾を放ち「神ってる」と指揮官から評されても、おごることなく、目の前の1打席に集中している。
6日の中日戦(金沢)は黒田の日米通算200勝がかかるが「勝てれば黒田さんが200勝になるし、自分の役割をしっかりとやっていきたい」。逆転勝ちで今季最多の貯金17。2位・DeNAとは今季最大の10・5ゲーム差に開いた。ベテラン右腕の偉業達成へ、最高の弾みをつけた。 (玉木充)