幸運に救われた。延長十二回一死、広島・田中の大飛球はビデオ判定で三塁打となったが、実はホームラン。命拾いした虎が、奇跡のドローを演じた。
「ベンチからは見えないよ、あそこは。ビデオで確認してそういう答えが出たんだからね」
和田監督がそう振り返ったように、きわめて微妙な一打だった。安藤のシュートをはじき返した田中の打球が中堅・俊介の頭上を襲う。必死にグラブを伸ばすも届かず、ボールは大きく跳ね返り、外野の芝に落ちた。ビデオ判定となり、その結果は三塁打。4万6904人の大観衆は大騒ぎ。その後、二死二、三塁のピンチを5番手の高宮がしのぎ、2-2で引き分けた。
試合後、責任審判の東利夫三塁塁審(55)はビデオ判定について説明した。「審判団でリプレー映像を3回見て確認しましたが、(外野フェンスの)ラバーとトップの間に当たって跳ね返ったと判断しました」。しかし、問題のプレーを目の前で見ていたタイガーマスク姿の虎ファンが証言した。