思わず苦笑いを浮かべた。初戦が全代表が出そろう最終日の第7日(12日)に決まり、小笠原は笑いながら本音をこぼした。
「ふざけんな、ですね…」。前日2日に大阪入りした東海大相模だが、出番はまだまだ先。エース左腕は不運なくじを引いた長倉主将に、親しみを込めてブーイングを浴びせた。
試合がなければその分、練習が増える。小笠原は試合までに走り込み中心のハードな練習でいったん状態を落とし、改めて調子を上げていくプランを明かした。「走るのは大嫌いです」と付け加え、笑った。
舌が滑らかなのも、自信の裏返しだ。神奈川大会では横浜との決勝での完封など、登板4試合で防御率0・00。自己最速を更新する球速150キロをマークし、今秋のドラフト1位候補として、存在感は群を抜いている。
「決勝にピークを合わせないと。日本一が目標なので」。昨夏は盛岡大付(岩手)に敗れ、まさかの初戦敗退。登板は2番手でわずか1回1/3だった。最後の夏はマウンドに立ったまま、笑顔で終わらせる。 (湯浅大)