九回、大和は先頭森野の中越えへの大飛球をジャンピングキャッチ。美技で救った(撮影・山田喜貴) (セ・リーグ、阪神3x-2中日=延長十一回、15回戦、阪神8勝7敗、9日、甲子園)だから大和は外せない。日本版「ザ・キャッチ」。チームを救った超ファインプレーは同点の九回無死に飛び出した。
呉昇桓の球を完ぺきにはじき返した森野の打球は誰もがセンターオーバーの長打を覚悟。しかし、左中間寄りに位置していた背番号0が落下点に一直線。ジャンプのタイミングもバッチリ。空中捕球し、そのままフェンスにズドン。大歓声の中、「痛ッ」の顔にも笑みがのぞいた。
「フェンスは気になったんですが、思ったほど打球が伸びてこなかったので、なんとか捕れるかなという感じでした」
外野の中心にこの男がいるだけで、一気に安心感がMAXになる。六回二死一塁からナニータの打球が左中間へ。一塁から一気にホームを狙いかけた平田を三塁で刺したシーンも、打球の処理を大和がしたからこそ。
「守る方は集中して、特に大和なんかは投手を助けるプレーをして、最後こういうゲームができた」と、和田監督も勝因の1つ挙げたほどだった。
ただし、打つほうは反省も。二回一死満塁で初球、外角の変化球に手を出して併殺。大和が打っていたら楽勝のゲームだった…のは事実だが、今は誰もそんな不満は言わない。「守」の大和こそ、タテジマに必要なのだから。 (上田雅昭)