延長十一回、サヨナラ打を放った阪神・高寺望夢=甲子園球場(撮影・甘利慈) (セ・リーグ、阪神2×-1DeNA=延長十一回、12回戦、6勝6敗、21日、甲子園)歓喜の初サヨナラ打!! 阪神はDeNAに延長十一回、2-1で今季4度目のサヨナラ勝利を収めた。途中出場の高寺望夢内野手(23)が試合を決めた。負けか引き分けで首位から陥落する危機を救い、この日46歳の誕生日を迎えた藤川球児監督にバースデー星をプレゼント。レギュラー争いが激しくなる中、球児チルドレンがこれからも勝利に貢献していく。
サヨナラ打を放った高寺望夢を抱きしめる藤川球児監督=甲子園球場(撮影・水島啓輔)静寂の甲子園に快音が響く。白球は中堅手・三森の頭上を越え、外野芝生で弾んだ。今季6度目の延長戦。4時間5分の激闘に高寺が終止符を打った。首位陥落の危機を救い、藤川監督に最高のバースデー星を届けた。
「そこまで深く考えていなかったですけど、試合を終わらせようと思って打席に立ちました。(初サヨナラ打は)より一層うれしいです」
延長十一回2死二塁の好機。守備から途中出場した「9番・左翼」の男に第3打席が巡ってきた。宮城の122キロカーブを強振。午後10時を過ぎ、鳴り物の止んだ甲子園を虎党の大歓声が包んだ。
「そういう日にサヨナラという形で勝って終われてよかった。いいプレゼントを贈れました」
7月21日、この日は藤川監督の46回目の誕生日だった。指揮官は「朝起きて晴れているな、と。まずは監督としてゲームを楽しませていただけるありがたさ。これが今日の誕生日プレゼントだと受け取っていましたけど…」と目を細めた。
「まさか最後に素晴らしいプレゼントをいただきました」
指揮官が就任した昨季から徐々に頭角を現し始めたのが高寺だった。近本が左手首の骨折で離脱している間は「1番・中堅」の代役もこなした。中野のコンディションが整わないいまは、二塁で先発することもある。