五回途中で降板するDeNA・藤浪晋太郎=甲子園球場(撮影・甘利慈) (セ・リーグ、阪神-DeNA、13回戦、22日、甲子園)DeNA・藤浪晋太郎投手(32)が、阪神戦に日本球界復帰後初先発した。甲子園で登板するのは、メジャー移籍前の阪神在籍時の2022年9月18日のヤクルト戦以来1403日ぶり。白星を挙げれば、同年4月16日のヤクルト戦以来1923日ぶりとなる。
「集中すべきはゲーム。長くやった球場で思い入れはある。チャンスをもらったことに感謝しながら」
古巣との対戦を前にしても冷静さを保っていた。一方でファンの盛り上がりは前日から見られた。21日の同戦では予告先発発表で藤浪の名前がコールされると、球場中がどよめきに包まれた。この日も投球練習から騒然とするなど、異様な空気となった。
一回は森下の2球目、内角に抜ける球には阪神ファンから大きな声が上がるなど、単打と四球で1死一、二塁を招く。だが、佐藤と大山を連続空振り三振。だが三回は2死から四死球と単打で満塁を招くと、伏見に同点打を浴びた。そして1-1の五回、2死を取って元山に四球を与えたところで降板。4回2/3を95球、5安打1失点、5四死球5奪三振で救援にマウンドを譲った。
今季はオープン戦期間中に精彩を欠いて2軍調整を命じられた。「あと1つ、つかみきれないところを何とかしたい」と微妙な感覚のズレに苦悩した。4月には試合前日のブルペン投球中に右中指を痛めるアクシデントにも襲われた。だが、復帰後は連日のようにブルペン入りして投球の再現性向上に努めてきた。
今季初登板の11日、巨人戦では3回3失点だった。先発陣に不調や故障離脱が相次いでおり、台所事情は苦しい。実績十分の右腕が、リベンジ登板で必死に腕を振った。(児嶋基)