ヤクルト・武岡龍世内野手(25)が7日、埼玉・戸田球場で行われた2軍練習に参加した。前日6日に再調整のため、今季初めて出場選手登録を抹消されており、2軍から再スタートを切る。
「(1軍で)良かった部分もありますし、失敗した部分もありますし、別に(2軍に)落ちちゃったからダメだな、とかはあんまりなくて。自分の課題もありますし、意外と前向きになっています。次呼ばれたときに、また1段階レベルアップしてなきゃいけないですし、そこも込みで、良くないことなのかもしれないすけど、この期間をまた有意義な時間にしたいなと思っています」
プロ7年目の今季は開幕から1軍に帯同し、66試合で打率・230、3本塁打、20打点。スタメン出場が続いていた時期もあったが、自身が出場した直近10試合では21打数1安打と思うような結果を残せていなかった。
チーム内では、若手選手が出場の機会を増やしており、ドラフト1位・松下(法大)や同6位・石井(NTT東日本)らも課題を持ちながらスタメン争いに加わっている。武岡は今季が始まる前、「今年駄目だったら、そろそろ(野球人生が)終わる」と自身の立場を分析。背水の覚悟で臨んでいる。
「年下も増えてきて、良くも悪くもそろそろかなと思っていた。良かったらいいようにいくだろうし、ダメだったら『そろそろ終わるかな』って。試合に出ながら、いろいろな感情もありましたし、出なくなって悔しいなって思いながらベンチでも見ていました。『今年ダメやったらしゃあない』ぐらいの感じで、何事にも挑戦して、思い切ってプレーするって決めてやったらうまく手くいったので、もう一回強く思って、何事にも前向きにチャレンジして、ダメだったら練習して、という日々を送っていきたいですね」
〝クビ〟を覚悟したことで、「後悔したくない」という感情も生まれた。コーチや先輩ら多くの方の助言を聞きながら成長してきたのは事実で、感謝は忘れないが、「今年は自分が選択して、やりたいことをやっていく」と心に決めた。
求めたのは長打力。岩田や長岡ら他の左打ちの野手にはないもので勝負したかった。「大振りになっている」「振り回しすぎ」と周りから言われても、自分の進む道を信じて取り組んできた。「他の選手とは違うものを出さないと生き残れない」。武岡なりの信念を貫き通してきた。
「後半戦もう一回活躍したい」と武岡。諦めているわけではない。再び1軍の舞台に戻るため、もう一度野球と向き合って、後悔のない選択をする。