米スタンフォード大・佐々木麟太郎とソフトバンク・城島健司CBO ■7月5日 「やらないと言っているわけではありません」。ソフトバンクの城島健司チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)の弁だ。1日からの2日間、昨秋のドラフト会議で1位指名した米スタンフォード大・佐々木麟太郎と福岡で面談を行った際、球団のポスティングシステムに対する考えを示した。
MLB志向が強い21歳の若者とポスティング移籍に消極的なホークス。〝水と油〟の関係だが、城島CBOの反応は「『お金はいらないから頑張ってくれ』がオーナーのメッセージ。それを守っているだけで、プラスが出てくるなら考える」だった。
メジャー挑戦の意向を表明するタイミングや選手の貢献度や熱意によって球団のスタンスが変わるよりも、MLB移籍は海外FA権行使が基本-のソフトバンクの姿勢に個人的には共感を覚える。今回の面談でポスティングの話は「していない」。ただ城島発言は、背番号1の提示や球団幹部からのメッセージに劣らない球団側の誠意だった。
MLBドラフト会議は米国時間の7月11、12日。指名された選手の交渉期限は7月27日の米東部時間午後5時(日本時間28日午前6時)。ソフトバンクの交渉は31日がラストデー。「責任を持って決めていかなければいけない」と佐々木。カウントダウンはもう始まっている。
「やらないと言っているわけでは…」。実績を残した選手が聞けば、どう思うだろうか。米国での挑戦を考えている選手に〝言質〟を与えることにならないか。時代に即した変化ならいい。しかし佐々木だけに適用されるルールだったら…。いずれにしても昨秋から始まったホークスの強化計画は冬、春を経て、夏の到来前に、やっと結論が出る。(稲見誠)