DeNA・篠木健太郎は気迫あふれる投球で6回2失点の好投=バンテリンドームナゴヤ(撮影・甘利慈) (セ・リーグ、中日-DeNA、5回戦、30日、バンテリンD)普段の柔和な雰囲気は、マウンドに立つと様変わりする。2年目で迎えたプロ初先発。DeNA・篠木健太郎投手(23)は、立ち上がりから闘志をむき出しにした。一回は三者凡退に仕留め、3番のボスラーを153キロの直球で空振り三振に斬ると、まるでピンチを切り抜けたかのように雄たけびを上げた。
「魂を込めたピッチングをしたい。投げていいといわれるだけ投げさせてもらいます」との意気込み通り、大きく振りかぶる投球フォームで力強く腕を振る。序盤は球威ある直球で打者を差し込み、フライアウトを積み重ねた。
千葉・木更津総合高、法大を経て、昨年にドラフト2位で入団した右腕。1年目は救援で3試合の登板にとどまり、今季はデュプランティエらの負傷離脱もあって9連戦の3戦目に先発のチャンスが巡ってきた。
村田2軍監督が「すごく守りがいがあるピッチャー」と投げっぷりの良さを絶賛すれば、担当した河野スカウトも「心が熱くなる」と投球スタイルを評価していた。篠木は「敵がいたら戦闘モードに入っちゃう」と笑顔で語る。
昨季は夏場から2軍で先発として経験を積み、着実に力をつけてきた。「全ての面で大きくなっていきたいと。積み重ねの毎日だった」。自分らしさと実力の片鱗(へんりん)を示した初先発となった。
1-0の二回に細川に同点ソロを被弾。2-1の五回には投手のマラーに同点打を許した。しかし、打線が篠木をまだまだ援護する。七回にヒュンメルが勝ち越しの2点打を放った。
この七回に代打を送られるまで、6回を87球、3安打2失点にまとめた。プロ初勝利の権利を得てマウンドを救援陣に託した。