1回、ソフトバンク・栗原陵矢に適時打を打たれた阪神のジョン・デュプランティエ=みずほペイペイドーム(撮影・中井誠) (SMBC日本シリーズ2025、ソフトバンク10-1阪神、第2戦、1勝1敗、26日、みずほペイペイ)今年も日本シリーズ全戦をチェック予定のサンケイスポーツ専属評論家・江本孟紀氏(78)は、ソフトバンクの大勝となった第2戦をどう、とらえたか。投手起用は? ベンチは? 気になるポイントは多々あるようだ。
まずは阪神・デュプランティエに焦点を当てざるをえない。先発投手はどんなに調子が悪くても、せめて三回まではもってくれないと、ベンチも策の立てようがない。
下肢の張りによる影響で、1軍での登板は8月9日のヤクルト戦以来。練習試合で良かったとしても、現実的には「まだまだ練習中です」という空気が漂っていた。単調になると、合わされやすいピッチング。二回途中で6安打された球は順に、カーブ、真っすぐ、カーブ、真っすぐ、真っすぐ、スライダー。どれもこれも打たれている。
レギュラーシーズンは15試合で6勝3敗、防御率1・39だったとしても、リーグ優勝した両チームによる正真正銘の日本シリーズ。日本プロ野球の最高峰の舞台は、生易しいものではない、ということよ。
そもそもベンチも、2戦目の先発に誰を送り出すか、迷ったのではないかな。この結果になると、才木を選んでいたら…との思いにもかられることだろう。シリーズが第6、7戦へともつれこんだ場合、ローテーションにどう影響してくるか。考えどころだね。
それにしてもソフトバンク打線は、甘い球を逃さない。相手の弱みと隙を見つけると一気に総がかりで、つけこんでくる。激しいV争いを制しただけのことはある。
エモトは第1戦の評論で、書き出しから「藤川は10年くらい監督をしているのか?」などと阪神のベンチワークを持ち上げた。一夜明けて惨敗ときたら、舌もそれほど回らない。ただ、接戦の強さが持ち味のチームは、こういう負け方をあまり引きずらないものだ。甲子園でどうリセットするか。しっかり見てこよう。(サンケイスポーツ専属評論家)