ドラフト指名から一夜明けて、気合十分の上智大・正木悠馬(撮影・東山貴実) 西武から育成ドラフト6位指名された上智大・正木悠馬投手(22)が24日、東京・四谷の同大で会見を開いた。
創部110年目で初めて同大硬式野球部からNPBドラフトで名前を呼ばれた正木は「入学当時は、まさかこうなるとは思っていなかった。両親も泣いて喜んでいました。前例のないことで素直にうれしいが、その分、自分のプロでの結果が大事になってくる」と素直な思いを口にした。
生まれは神奈川だが、父の仕事の関係で、1~7歳までは北米大陸アラスカ州で過ごし、いったん帰国後、14歳で再渡米してワシントン州のレドモンド高に進学。主に二塁、遊撃手を務めた。本格的に投手としてプレーし始めたのは、帰国子女入試で私大の中でも最難関とされる上智大経済学部経営学科に入学後。投手コーチのいない環境からフォーム、変化球の握り、トレーニングも含め「野球に関することは全てインターネットから」と独学で学んだ。入学時140キロだった最速は153キロまでアップ。米大リーグ・フィリーズのスカウトも最近まで視察を継続し、「NPBが駄目だったら、フィリーズは選択肢の一つだった」と明かした。
座右の銘は「前進できぬ駒はない」。将棋棋士・中原誠の言葉で、「どんな人間も現状より前進する可能性がある。その可能性を自分が信じられるかどうか、だ」。育成選手としてのスタート。伸びしろを最大の武器に、異色の高学歴右腕は「ここからはい上がっていくしかない。諦めの悪さが他人より優れている点」と意を決した。(東山貴実)