ロッテのユニホーム姿でチームメートに胴上げされる石垣(撮影・萩原悠久人) プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日)ロッテは、ドラフト会議で群馬・健大高崎高の石垣元気投手(18)を1位指名し、オリックスとの2球団競合の末、交渉権を獲得した。最速158キロを誇り、高校生ナンバーワン投手として高校野球界の主役に立った右腕は、かつてロッテに所属したドジャース・佐々木朗希投手(23)を目標にし、次なる舞台での飛躍を誓った。
健大高崎高・石垣元気の交渉権を獲得したロッテ・サブロー監督(左)。右はオリックス・岸田護監督(撮影・佐藤徳昭)夢の扉が開いても、高校生ナンバーワン投手の表情は一切崩れなかった。最速158キロ右腕の健大高崎高・石垣は2球団競合の末、ロッテが交渉権を獲得。かつて同球団に所属したドジャース・佐々木を目標に、プロとしての道を歩む決意を語った。
「佐々木朗希投手のような投手になりたいと思っている。超えられるように。世界の投手といえば自分というような選手になれれば」
ロッテは2020年ドラフト1位で佐々木を4球団競合の末に獲得。丁寧な育成プランで、今季米球界を沸かせる好投手となるまで成長させたノウハウがある。くじを引き当てたサブロー新監督は、「即戦力として思っている。将来的には世界で羽ばたける投手になっていただけたら」と世代を代表する剛腕に期待を寄せた。
今秋ドラフト会議で注目選手の一人だった右腕にとっての分岐点は、進路を決める中学3年時だった。群馬の強豪・健大高崎高から誘われ、北海道からの越境入学に迷いはなかったが、両親は反対だった。
野球人としての大きな決断。「1年生から試合に出られるように頑張ります」と必死に説得した。両親からは「(背番号を)取れなかったらどうする?」と意外な言葉を返され、「ケツをたたかれた」と火が付いた。約束通り1年春からベンチ入りすると、昨春選抜大会では初優勝に貢献。今春と同夏は甲子園最速タイの155キロを記録し、大きく飛躍した。
かねてより夢見たプロへの扉をこじ開けた18歳。まずは日本で圧倒的な投手となる。1年目の目標として、「8月くらいは体づくりをして9月以降にプロ初勝利を挙げられたら」と意気込んだ石垣。高校生ナンバーワン投手の野球人生はプロに舞台を移し、第二のスタートを切る。(児嶋基)
■石垣 元気(いしがき・げんき) 2007(平成19)年8月16日生まれ、18歳。北海道登別市出身。小学1年時に柏木ジュニアーズで野球を始め、登別西陵中時代は洞爺湖リトルシニアに所属し、北海道選抜にも選ばれた。群馬・健大高崎高では1年春からベンチ入りし、2年春から4季連続で甲子園に出場。同春は全5試合に登板し、優勝に貢献。同夏の甲子園からエースを務めた。今年9月のU―18W杯日本代表に選出。最速158キロ。180センチ、78キロ。右投げ両打ち。