セ・リーグ2位のDeNAは20日、今季限りで退任する三浦大輔監督(51)の後任に相川亮二ディフェンスチーフ兼野手コーチ(49)が昇格すると発表した。
今季の開幕3戦目だった3月30日の中日戦でプロ初本塁打を放った3年目の松尾は、2-1で迎えた九回の守備で交代を言い渡された。ディフェンスチーフコーチとして有望株の成長を後押ししてきた相川新監督は「そう簡単に最後まで守れないんだよと伝えたかった」と理由を説明した。
経験がものをいう捕手として23年間の現役生活を送り、41歳までプレー。勝敗の責任を背負うポジションを担ってきたからこそ、指導や言葉には厳しくも温かさがある。松尾は開幕直後の途中交代を「最後にあそこに立てないと意味がない。信頼を勝ち取っていかないといけない」と受け止め、悔しさを糧に飛躍の足掛かりを築いた。
相川新監督はトレーナーと連携し、松尾の守備力向上を支えてきた。年間を通して体幹の強化や俊敏性を養うメニューを組み、送球やブロッキング技術を鍛えた。チームが今季から本格的に取り入れた人工知能(AI)による投手強化にも携わってきた。三浦監督や投手コーチとともに、AIエンジニアとの週に1度のミーティングに参加し、選手個々の強みや課題の把握に努めてきた。
球団は三浦監督のようにコーチやスタッフと手を取り合い、選手に最大限の力を発揮させる人材をトップに求めていた。相川新監督が繰り返した「継承」という言葉には、その自覚が強く表れていた。(DeNA担当・鈴木智紘)