就任会見を行ったDeNA・相川亮二新監督(撮影・荒木孝雄) セ・リーグ2位のDeNAは20日、今季限りで退任する三浦大輔監督(51)の後任に相川亮二ディフェンスチーフ兼野手コーチ(49)が昇格すると発表した。新旧監督は横浜市の球団事務所でそろって会見に臨み、相川新監督はバッテリーを中心としたチームづくりを推し進める方針を掲げた。背番号は三浦監督から引き継いだ「81」。三浦イズムを継承し、リーグ制覇を成し遂げる。
まばゆいフラッシュを浴びた相川新監督の表情は、決意に満ちて晴れやかだった。今季限りで退任する三浦監督の隣に腰を下ろし、球団では初めてとされる新旧監督による会見に臨み、後任を託された責任感をにじませた。
「三浦監督がつくり上げてきたものをアップデートしてリーグ優勝を達成したい。優勝も日本一もできると思って戦ってきた。来年もそれは変わらない」
三浦監督とは現役時代にバッテリーを組み、2004年のアテネ五輪ではともに日の丸を背負った。駆け出しの頃は選手寮で同じ釜の飯を食べ、苦楽をともにしてきた付き合いは30年を超える。志願で背番号81を引き継ぎ「チームとしても継承するという理由で付けさせてほしいとお伝えした」と明かした。
今季のディフェンスチーフ兼野手コーチから昇格。22年のバッテリーコーチを皮切りに三浦監督のもとで作戦面や守備面の参謀役を歴任し、上位争いの常連となったチームを支えてきた。相手の立場を問わず意見を尊重してきた三浦監督の柔軟性に一目置いており「聞く耳をすごく持ってくださった。尊敬していた」と率直に語った。
元捕手らしく「バッテリーを中心とした投手力が鍵になる」と強化ポイントを挙げ、三浦監督も訴えてきた「凡事徹底」をナインに求めた。攻撃なら持ち前の強打にとどまらないチーム打撃、守備でいえば一つのアウトを確実に奪うプレーをいかに徹底できるか。「チームとしてできるようになっていけば必ず優勝できる」と言い切った。
現役時代は球団前身の横浜、ヤクルト、巨人で計23年間プレーし、通算1150安打を放った。強肩と洞察力を武器に日本球界を代表する捕手として活躍した。世界一に輝いた06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックでは王貞治監督に師事し、19年からバッテリーコーチを務めた巨人では、原辰徳監督のもとで19、20年のリーグ連覇に貢献した。
監督就任を要請され「全身に血が駆け巡るような思いだった」と武者震いした。指揮官としての理想像は「僕の中ではある。尊敬する監督は何人かいた」とした上で「社長にも『相川亮二は相川亮二でしかない』とお伝えしている。自分の中でつくり上げていければいい」と思い描いた。偉大な前任者が築いた功績を受け継ぎ、常勝軍団を目指す。(鈴木智紘)