首相指名後のあいさつに訪れ、記念撮影に応じる(左から)日本維新の会の吉村洋文代表、自民党の高市早苗総裁、日本維新の会の藤田文武共同代表=21日午後、国会内(松井英幸撮影) 自民党の高市早苗総裁(64)が21日、衆参両院本会議の首相指名選挙で第104代首相に選出された。女性の首相就任は憲政史上初。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て自民、日本維新の会による連立政権が正式に発足する。大の虎党としても知られる高市氏。大阪府知事で維新の吉村洋文代表(50)の呼びかけに応じ、11月22日に大阪市内で開催予定の阪神タイガースのリーグ優勝パレードに〝参戦〟する可能性もある!?
今月4日の自民党総裁就任から2週間あまり。公明党の連立離脱を乗り越え、維新を新たなパートナーに選んで臨んだ首相指名選挙は、衆院では1回目の投票で過半数に達した。衆院事務総長が「高市早苗君、237」と開票結果を読み上げると、高市氏は大きく息をつき、立ち上がって周囲に向かい5度、深々と頭を下げた。
憲政史上初の女性首相。奈良県出身の首相も初めてだ。ただ参院での首相指名選挙では過半数に届かず、決選投票になるなど少数与党に変わりはない。政策実現には野党との交渉が不可欠で、石破政権と同様に多難な政権運営が待ち受ける。
閣僚人事では、高市氏と同様に積極財政派とされる片山さつき氏(66)を財務相、城内実氏(60)を経済財政担当相に起用。保守的な政治信条が近い小野田紀美氏(42)を外国人共生担当相に充てるなど独自色を打ち出した。
総裁選の決選投票を争った小泉進次郎氏(44)は防衛相に。連立合意政策推進担当の首相補佐官には今回の連立合意のキーマンといわれている遠藤敬国対委員長(57)を起用した。
物価高対策を盛り込んだ2025年度補正予算案の編成を指示した後は24日に衆参両院で所信表明演説をする予定。その後は、トランプ米大統領の来日、韓国でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)など首脳外交日程が控える。課題は山積だ。
一方で、大のプロ野球阪神ファンでも知られる高市氏。15日に行われた自民・維新の党首会談の場では吉村代表と藤田共同代表が公の場で、優勝パレードへの参加を熱望した。2年前は主催者発表ながら約35万人が集まった大観衆を前に両党のトップがタッグを組めば「親しみやすい新政権」を広くアピールする絶好の場となる。
胴上げされる阪神・藤川球児監督=甲子園球場(2025年09月07日、撮影・安部光翁)前途多難が待ち受けている高市氏。25日から始まる日本シリーズで阪神がソフトバンクを倒し、藤川球児監督(45)が胴上げされることをモチベーションに荒波に向けて船出する。