退任会見を行ったDeNA・三浦大輔監督(撮影・荒木孝雄) 今季限りで退任するDeNA・三浦大輔監督(51)が20日、横浜市内の球団事務所で退任会見に臨んだ。チーム、ファンへの感謝を述べるとともに、相川亮二新監督(49)の下で始動する新体制にエールを送った。
勝負に徹した5年間にひと段落がつき、三浦監督の表情は和らいだ。トレードマークのリーゼント、濃紺のスーツにブルーのネクタイを締め、「本当に充実した5年間だった」と柔らかな笑みを浮かべた。右隣にかけた相川新監督は現役時代にバッテリーを組んだ旧知の仲。かつての女房役の背中を優しく押した。
「頑張れよ、と。一人じゃないんだってことを思いながら頑張ってほしい。コーチとしていろんなことを感じたと思う。思ったこと、感じたことを来シーズンからは監督として遠慮なく思い切り出してほしい」
三浦監督は2021年にラミレス監督の後を受けて2軍監督から昇格。就任1年目こそ最下位だったが、その後は同一監督として球団初となる4年連続Aクラス入り、球団初の4年連続70勝以上も記録した。通算343勝(342敗30分け)は別当薫、三原脩に次ぐ球団3位。昨季は3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、1998年以来26年ぶりの日本一と、球団史に名を残した。
2022年にDeNAのバッテリーコーチに着任して今季はディフェンスチーフ兼野手コーチと参謀役だった相川新監督には、三浦監督も信頼を置いた。「先輩後輩ではありましたが、対等に野球の話ができる。監督、コーチとなったとしても、それは変わらない。勝つことに執着して取り組んでいる」と自身と同じマインドの持ち主と感じていた。リーグ2位に終わった今季もともに戦った〝女房役〟に、成し遂げられなかったリーグ優勝を託す。
5年間の監督生活を終えた。今後は「まずはゆっくりしたい。ちょっとのんびりしたい」と笑みをこぼした。だが、「死ぬまで野球から離れられないし、離れたくない。野球をもっともっと勉強して、そして野球の楽しさ、面白さをたくさんの人に伝えていきたい」と燃え続ける情熱の一端ものぞかせた。横浜を愛し、横浜に愛された〝ハマの番長〟。勝者のDNAは確かに引き継がれた。(阿部慎)