五回にスクイズを決める日本ハム・田宮裕涼=みずほペイペイドーム(撮影・中島信生) 日本シリーズ進出まで「ワンモア(あと1勝)」だ。「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」は19日、ファイナルステージ(6試合制)第5戦が行われ、日本ハムがリーグ連覇のソフトバンクを7―1で破り3連勝とした。2ランスクイズを仕掛けるなど新庄剛志監督(53)流タクトも光り、20日の第6戦(18時試合開始)で日本ハムが勝てば、就任4年目で初の日本シリーズ進出が決定。古巣・阪神との頂上決戦に向けて、運命の大一番に挑む。
崖っぷちからの3連勝で、日本シリーズ進出に王手を懸けた日本ハム・新庄監督は右手人さし指を掲げ、「ワンモア、ワンモア、ワンモア!」と連呼して球場をあとにした。3日連続での〝異例〟の取材対応なしに、球団広報は「多少、ゲン担ぎの部分もあるので。明日(20日)はお話しします」と説明した。
その直後にはロッカールームから「はい、はいっ、はい、はいっ」のナイン全員の掛け声と手拍子。歓喜の輪の中心では五回途中無失点の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)が踊っていた。
後がない状況は変わらない中で、この日も打線が得点を重ねた。四回無死満塁から清宮幸の内野ゴロの間、田宮の犠飛などで3点を先制すると、続く五回1死満塁で再び清宮幸が「前の打席は打ち損じたので、リベンジの気持ちだった」と一塁線を破る2点二塁打で5-0。なおも1死二、三塁で、新庄監督は早くも勝負を決めにいく。田宮の打席で2球続けて2ランスクイズのサイン。初球はファウルとなったが、続く2球目は投前に転がり、三走・郡司が生還。清宮幸は本塁憤死となったが、〝新庄流〟の小技も繰り出してリーグ王者を揺さぶった。
今季終盤、新庄監督は「今のファイターズ、選手たちは高校野球のようなチームでいいかなと。感動を与える、泥だらけになって。かわいらしさもあり、たくましさもあり。そういうファンの心を熱くする、ワクワクさせるチームは出来上がったと言っていいと思います」と語ってきた。そのチームカラーはポストシーズンでも変わらない。